職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援
- 障害のある方が働く企業に一定期間ジョブコーチが訪問し、本人と企業の双方に支援を行うサービスです。
- 本人に対しては「職場適応に向けた助言・援助」を、企業に対しては「雇用管理に関する助言」を行います。特に、障害のある方を直接指導、サポートする担当者に対して、具体的なノウハウをお伝えします。
ジョブコーチの流れ
1.相談受付
まずは当センター担当者(カウンセラー)にご連絡ください。
カウンセラーが希望や状況等を伺います。
2.支援ニーズ・状況確認
カウンセラーが企業等を訪問し、関係者との面談や職場の見学等により状況を確認します。
ニーズや状況に応じた支援計画書(案)を作成します。
3.打ち合わせ
カウンセラー、ジョブコーチが企業を訪問し、関係者に支援計画書(案)を説明しながら、支援開始に向けた打ち合わせを行います。
4.支援開始
関係者から同意を得られた支援計画に沿って、ジョブコーチ支援を実施します。
本人、企業のニーズに合わせたオーダーメイド型サービスです。
課題や適応状況に合わせて、支援期間、訪問頻度、支援内容等をご提案します。
支援期間は1か月以上8か月以内で個別に設定します(標準:2~4か月)。
- 集中支援期(標準的な支援頻度は週1~2回前後)
- 移行支援期(状況を見ながら徐々に支援頻度を減少)
- 支援会議(関係者が集まり支援会議を実施。支援終了後のフォローアップ方針などについて協議)
5.フォローアップ
支援期間終了時にカウンセラー、ジョブコーチ、関係者で振り返りを行い、必要なフォローアップを実施します。
最終的に目指す姿
ジョブコーチ支援では、支援開始から終了にかけて徐々に支援頻度を減らしていき(フェイディング)、職場の中で上司や同僚が自然な形で障害のある方を支える体制・環境(ナチュラルサポート)を整え、障害のある方が安定して就業を継続していくことができる状態を目指します。
利用にあたって
- 採用時、在職中、職場復帰のタイミングで利用できます。
- ジョブコーチは通常2名体制で、職場を訪問して支援をします。
- 障害者トライアル雇用期間中からの利用が可能です。
- 体験実習及び委託訓練中の利用はできません。
- 公的サービスのため費用は無料です。
利用者の声
ご本人
- ジョブコーチとの面談を重ね、疲労やストレスの傾向の理解が深まり、自分が心掛けることや職場に求める配慮事項が明確になりました。
- 作業場面を見てもらい、ミスを防止するための工夫や上司への相談方法について具体的な助言を得ました。
事業所担当者
- 本人の特徴が分かり、職場の配慮事項が明確になりました。
- 以前よりもコミュニケーションがスムーズになり、指示や助言がしやすくなりました。
- 部署内のミーティングに同席してもらい他の従業員の理解も進みました。