ポリテクカレッジ京都では地域企業の製造技術高度化などのニーズに対応するため、国内の多数の【製造現場に普及している産業用ロボットを実習用装置として使用】し、ロボットを活用するための必要なスキルとして、大きく分けて、次の3点を学びます。
① ロボットの活用事例と必要な技術
② ロボットの動かし方
③ ロボットの検査・点検方法
ロボット操作などをシミュレーションで学習できるロボットシミュレータも導入しており、仮想ロボットの動き(自分で作ったロボットの動作プログラム)を実機の産業用ロボットで確認する実習など、基礎的な技術から現場で必要な技術まで身につけることができます。
製造するモノに合わせて、色々な部品やセンサー、小型コンピュータなどを組み合わせた製造ラインが作られており、材料を入れれば、最後は箱詰めまで行うなど、見事な流れで、ほぼ自動的に製品が出来上がります。
いまや世界中の工場では、このような機械の利用が当たり前となり、いかに効率的に、早く、良い製品を作れるか、という競争が行われていますが、まさにこの機械がロボットです。
作る製品の数や種類も年々増加しているだけでなく、ロボットの技術の向上によって、今までより更に細かな作業が出来たり、素早い作業が出来たり、高感度のセンサーでチェックしたり、ロボットの発展が会社の発展に直結しているのが現状です。
そのようなロボットを活用して製品に合わせたシステム(製造ラインなど)の設計、組み立て、調整などを行う技術者のことをシステムインテグレータ(SIer)と呼びます。個別のシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく動くよう完成させ、1つのまとまったシステムとして統合する仕事です。
ロボット技術の分野では、日本は世界有数のシェアを占めているだけでなく、日本政府も成長戦略に掲げるなど、日本が抱える労働力不足の問題を解決するカギとして、ロボットの普及とシステムインテグレータの育成が注目を浴びています。
今からスキルを身につけておけば、きっと仕事に役立ちます。