特集(メールマガジン第113号)
【障】国立職業リハビリテーションセンターおよび国立吉備高原職業 リハビリテーションセンターにおける事業主支援の取組み
当機構が設置している国立職業リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)(※1)および国立吉備高原職業リハビリテーションセンター(岡山県加賀郡吉備中央町)(※2)は、それぞれ広域障害者職業センターと障害者職業能力開発校を一体的に運営している施設です。
そして、障害のある方への職業適性等を理解・把握していただくための職業評価、就職に必要な技能・知識等を習得していただくための職業訓練、就職活動に必要な情報提供や指導を行う職業指導など、個々の特性・能力に応じたきめ細かな総合的な職業リハビリテーションサービスを提供しています。
(※2):
https://www.kibireha.jeed.go.jp
併せて職業訓練として、機械系や電気・電子系といったものづくりに関する訓練コースからITやオフィスワークといった事務系の訓練コース等を設けています。それぞれの受講者の状況に合わせた、個別のカリキュラムに基づいた訓練を実施することで、企業のみなさまから求められる知識・技能・実務能力の養成に取り組んでいます。
また、職業指導においては、受講者が安定して働き続けられることを第一に、その方の能力や適性に合った就職を実現するための支援を行うとともに、企業の方に向けてさまざまな情報発信を行っており、それが、障害のある方の雇用に関する助言や援助につながることもあります。
このように、両センターでは受講者に対する支援を行うことと併せ、企業・事業主の方への支援を行うことも役割としてになっています。その一環として、障害のある方の雇用の促進に資することを目的とし、国立職業リハビリテーションセンターでは「障害者雇用企業セミナー」、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターでは「障害者採用準備セミナー」と題し、例年10月下旬から11月上旬に企業のみなさまを参集したセミナーを開催しています。
いずれのセミナーも、①各センターに在籍中の受講者による、自身の障害の状況や現在取り組んでいる訓練内容、それにともなう技能の習得状況などについての発表や、②各センターの訓練修了者を雇用している企業からの、採用から現在までの過程やそれにともなう障害者雇用の取組み状況についての発表をおもな内容として、セミナーによっては、企業における雇用管理に資するための講演や、訓練の実施状況の見学などを取り入れています。
本セミナーは、受講者にとっても訓練の成果を企業のみなさまへ大いにアピールできる機会であり、実際にセミナーで発表した受講者がセミナー終了後、参加いただいた企業へ早期に採用された実績もあります。
残念ながら今年度のセミナーはいずれも終了しましたが、次年度も同様に開催する予定です。開催については各センターのホームページでご案内しますので、ぜひ参加をご検討ください。
また、両センターともに施設見学は随時受け付けているほか、受講者を対象とした会社説明会を開催することも可能ですので、ご要望などございましたら下記までご連絡ください。
◆お問合せ先
国立職業リハビリテーションセンター 職業指導課
(TEL:04-2995-1207)
国立吉備高原職業リハビリテーションセンター 職業指導課
(TEL:0866-56-9002)