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特集(メールマガジン第129号)

【求】DXに対応した「ハロートレーニング(離職者訓練)コース」のご紹介!

  最近よく耳にするDX(※)! 昨今のものづくり企業においても、人材不足や生産性向上、品質向上といった課題を解決するために欠かせないものとなっています。
 JEEDでも、DXに対応したハロートレーニング(離職者訓練)コースを開発し、全国26カ所の職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)で実施しており、以下でご紹介します。
 (※)DX(デジタルトランスフォーメーション): データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すること
 

コースの特徴

 ものづくり企業がDXを進めるにあたって、訓練修了者を採用した後のOJTを効率的に行えるよう、デジタル技術が実装された設備・機器を現場で活用できる人材を育成するためのコースです。
 

コースの一例

コース名:デジタル機械設計科
 
 自動車や家電などの製品設計業務への就職を目ざし、設計の基盤である図面作成をパソコンで行い(2次元・3次元CAD)、さらにDXにつながるデジタル技術として製品強度などの性能をソフトウェアで解析する(CAE)技術を学びます。
 それにより、試作回数が削減でき、製品完成までの期間短縮などの生産性向上につながります。
 

訓練修了者・企業の声(「ポリテクセンター中部」の事例)

訓練修了者の声

株式会社テクノ・ライン 就職
デジタル機械設計科(募集科名:CADメカニカルデザイン科)修了
田中(たなか) 拓海(たくみ)さん
 
ポリテクセンターで学びたいことが学べた!希望した職種に就職できた!
  前職は事務の仕事をしていましたが、CADに興味を持ち、CADや製図を学べるところをインターネットで探していたところ、ポリテクセンターを知りました。費用が安く(教材費などを除き無料)、家からも近いため、ポリテクセンターで実施している訓練コース説明会に参加し、カリキュラムにCAD・機械製図が含まれているCADメカニカルデザイン科の受講を決めました。未経験でも一から学べるうえに、受講料は基本無料と聞き、「ここしかない!」と応募しました。

非日常のことを学んでいくことが楽しかった!
 ポリテクセンターの訓練は、力学の計算は大変でしたが、2次元・3次元CADやCAEなどの知識や新しい操作を習得することが楽しかったです。
 CADに関係する訓練コースがいくつもあるので、訓練コース説明会に参加するなどして、「どのような違いがあるのか。自分はどのようにCADを使っていきたいのか」を明確にしてから受講する訓練コースを決めたほうがよいと思います。
 
将来は、現場のリーダーになりたい
  ポリテクセンターで開催している企業説明会に参加し、いまの会社に出会いました。設計と製造の兼任ではなく、機械系の設計を専門的に行える職場であることを社員の方に直接聞けて不安が緩和し、就職を決めました。
 いまよりも技能・技術を身につけ、新入社員を教えられるようになりたいです。また、将来的にはグループのリーダーを任せてもらえるような人になりたいです。
 
田中さんの業務
  お客さまから依頼のあった生産設備設計の一部について、2次元CADを使って製図をしたり形状検討するなどの設計業務を行っています。図面が完成すると、この図面をもとに製品が製作され、世の中の役に立つと思うと感慨深くやりがいを感じています。

企業担当者の声

 株式会社テクノ・ライン 管理本部総務部 三品(みしな) 様

 田中さんはCADの基本操作に加え、ものづくりへの興味・スキルアップへの意欲を感じました。
 ポリテクセンター出身の方は覚えが早い印象を持っています。また、会社で必要となるスキルの前提となる基礎的な知識を習得していることと、スキルアップへの意欲を持っていることが功を奏していると考えています。
 

株式会社テクノ・ライン(岐阜県加茂郡)

現在、ポリテクセンター中部および岐阜の修了者40名が活躍!

 株式会社テクノ・ラインでは、工作機械の全体から細部に至るまで幅広い設計にたずさわっている。多様な機構により動作する工作機械には、さまざまなノウハウが詰まっており、その幅広く対応できるノウハウを活用して、汎用機械や自動車部品などの設計も行っている。
 また、検査設備や鉄道車両製造にかかわる治具など、幅広い分野にてつちかってきたノウハウを応用し、開発の全体像を見る視点を持つことで部分設計においても高い技術力を発揮している。