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特集(メールマガジン第97号)

【求】「第4次産業革命の進展に対応したハロートレーニング(離職者訓練)コース」の受講者が増えています

 「第4次産業革命(注1)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。ものづくりにおいても、いままで人が行っていた作業をIoT(注2)デバイスを搭載した機器に置き換え、生産性向上やコスト削減を図る企業が増えてきています。
 当機構のポリテクセンターで実施しているハロートレーニング(離職者訓練)においてもIoT技術などの第4次産業革命の進展に対応したコースを実施しています。受講者数は年々増加傾向にあり、注目度は高まっているといえるでしょう。
(注1)第4次産業革命:IoTやAI(人工知能)、ビッグデータなどを用いた技術革新のこと
(注2)IoT(Internet of Things):さまざまなモノがインターネットにつながること

ハロートレーニング(離職者訓練)

 当機構では、おもに雇用保険を受給されている求職者の方を対象として、標準6カ月間のハロートレーニング(離職者訓練)を行っています。
 離職された方が早期に再就職するために必要な技能・知識を習得できるよう、全国のポリテクセンターにおいて、機械系、電気・電子系、居住系などの“ものづくり分野”を中心とした訓練を実施しています。

第4次産業革命の進展に対応したハロートレーニング(離職者訓練)コース

 当機構では、全国にあるポリテクセンターのうち23施設で第4次産業革命の進展に対応した離職者訓練コースとして、令和3年度から「スマート生産サポート科」と「IoTシステム技術科」の2種類のコースを実施しています。

<スマート生産サポート科>

 工場の生産ラインの稼働状況などをICT(情報通信技術)により「見える化」する生産支援システムの保守や管理ができることを目ざし、パソコンやタブレットなどの情報端末用アプリケーションの開発、ネットワーク化した生産設備機器から得られる情報に応じた制御ができる技能・技術を学びます。

<IoTシステム技術科>

 生産現場の「省人化・自動化」により生産性の向上を図るため、生産設備情報の自動収集・分析および設備の状態に応じた遠隔制御を実現する生産システムの保守や管理ができることを目ざし、センサ技術、インターネットなどの通信技術、データベース技術、AIやプログラミング技術を学びます。

修了者・企業の声

 第4次産業革命の進展に対応したハロートレーニング(離職者訓練)コースを経て就職し、現在職場で活躍されている修了者と採用した企業の方の声をご紹介します。

スマート生産サポート科(企業実習付き) ポリテクセンター栃木

【修了者の声:山口さん】
 前職は建築業界でエクステリア職人として働いていました。以前から興味のあったIT業界への転職を決意し、たくさん情報収集をしながらキャリアチェンジに挑みましたが、未経験者ではなかなかむずかしいことを痛感していました。
 そんな折、職業訓練のことを知り見学会に参加したところ、未経験でも一から学べ、充実した訓練内容と企業とのつながりに魅力を感じ、すぐに入所を決めました。ふり返ればポリテクセンターに通ってよかった、IT業界に転職してよかったとあらためて感じています。
 

【採用者の声:株式会社ファンテクノロジー 大塚様】
 山口さんは、実習中、積極的に質問しコミュニケーションを取る姿が見られました。キャリア形成のために意欲的に知識・技能を習得しようとする前向きな人財であると確信し採用を決めました。
 ほかにも30名を超えるポリテクセンター修了生を採用してきましたが、みなさん素直で実直であり、業務に対し真摯で自ら知識を吸収しようとする意志を感じ、ほかの社員のよい刺激にもなっています。


【株式会社ファンテクノロジー(栃木県宇都宮市)】
 機械、電気電子、ソフトウェア、アプリ開発、制御ソフトなどの技術分野で、さまざまな業界の企画、受託研究開発、製造および販売を行う専門エンジニアリングベンチャー企業です。人として、エンジニアとして、企業として~「Faith=信頼」×「Ability=能力」=「Needs=必要性」~信頼と能力で、社会から必要とされることを目ざしています。
 

IoTシステム技術科 ポリテクセンター兵庫

【修了者の声:柴田さん】
 前職ではソフトウェア会社でアプリ開発を行っていましたが、センサーなどのハードウェア関連の技術、AIなどの新しい技術を身につけたいと思うようになりました。そうしたなかでハローワークの就職説明会に参加したときに、新設のIoTシステム技術科のことを知りました。
 訓練ではIoTシステムに関する幅広い知識を学ぶことができました。それらの多くが実習を通して学んでいくので、うまくいかないことでも先生方の指導やクラスの人たちと協力して、楽しみながら訓練に取り組むことができました。


【採用者の声:株式会社アポロネット 大阪オフィス所長 福田様】
 柴田さんはマナーやコミュニケーション能力はもちろん、技術習得意欲も感じられたため採用いたしました。その能力を発揮していただき、弊社大阪オフィスの新業務とする基盤・インフラ業務を担当してもらい、新部署の中心となっていただきたいと期待しております。


【株式会社アポロネット(広島県広島市)】
 1992年に広島でスタートしたソフトウェア開発会社です。
長年、広島地場のお客さまと取引をしていましたが、2019年に大阪オフィスをスタートし大阪地場でのお客さまにも愛される企業を目ざしています。
開発システム対象は多岐にわたり、メーカー様といっしょに大型汎用機からパソコンで金融、流通、公共等々の開発・運用を行っています。
 

即戦力の人材を採用したいとお考えのみなさまへ

 今回は、当機構における第4次産業革命の進展に対応したハロートレーニング(離職者訓練)コースを紹介しました。全国のポリテクセンターでは、企業での生産現場の実態に即したものづくり分野における人材育成を行っています。即戦力となる人材を採用したいとお考えの際は、近隣のポリテクセンターまでぜひお問い合わせください。


《お問合せ先》
 全国のポリテクセンター
 https://www.jeed.go.jp/location/pref.html