前職は東京でアパレル関係の仕事に就いていました。転職を考え、石川県のUIターンのイベントに参加した時、担当者の方からポリテクセンターで再就職のための勉強ができることを教えて頂きました。それがポリテクセンターを初めて知ったきっかけです。
実はそれまでポリテクセンターのことは全く知りませんでした。当然、CADや製図についての知識もありませんでしたが、“受講料が無料!”というひと声で、受けなきゃ損だな(笑)と思い、自分の可能性にチャレンジすることを決意しました。
ポリテクセンターのことはハローワークで開催されていた説明会で初めて知りました。前職では楽器の金属部分の加工をしていました。ものを作ることに魅力を感じていたものの金属加工は力の要る作業も多く、長く働き続けるのが難しいと感じていました。次の仕事を探す際にも、ものづくりに関わり続けたいと思っていました。元々CADに関心があったことと、CAD操作の仕事ならものづくりに関わりながら長く働き続けることが出来ると思い、『CADものづくりサポート科』の受講を考えました。
実際にポリテクセンターの施設見学会に行き、説明していただいた指導員の人柄がよく体験学習の感触もよかったので、「ここで勉強して就職しよう!」という気持ちが強くなりました。また、同じ見学会に来ていた方と意気投合し、「一緒に受講しよう!」と約束した事も受講の決め手になりました。
ポリテクセンターで受講するきっかけとなったのは、受講料が無料であるという経済的な側面と、企業実習という制度があったからです。私は石川県出身ですが、その頃は県外で働いていたため、石川県にどのような企業があるのか、どのような雰囲気なのか、本当に就職できるのか…など再就職に不安を感じていました。そこで企業実習付きのコースを受講すれば、石川県内の企業の雰囲気を少しでもわかることができるのではないか…と思い、電気設備技術科の受講を決めました。
ポリテクセンター修了後、就職してからCADを扱う場面がありましたが、学んでいたことを活かして、すぐに実用レベルで扱うことができました。
現在の仕事は住宅リフォームの現場で働いておりますが、職人さんがどんな作業姿勢の時に体に無理が出るか、周りの足場がどういう状態だと危険が生じやすいか、ポリテクセンターでの実習経験があるため、作業環境を見たうえで職人さんに安全に配慮した声掛けができます。今でも現場監督をする際なども、ポリテクセンターでの経験が安全の基礎となっています。未経験の業種でも、職人さんや取引のある業者さんと円滑なコミュニケーションが取れ「ポリテクってすごい!」と思います。ポリテクセンターで学んだ知識、技術、経験が、新しい世界に飛び込む勇気と、パワーをくれたのだと思います。