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改善事例 20070905

改善目的

職務再設計

改善テーマ

生産性向上を図るための職場環境創出(支援機器の導入)

改善内容

職務再設計

無理な作業姿勢・重量物運搬等による体力的作業負担や多量の加工粉塵は、高齢従業員にとって大きな負担である。このため作業安全、衛生面での改善に対し、3件の支援機器の開発を行った。

  1. ガイドピンのシャフト切断面のR加工はダイヤモンドヤスリで行っており、長時間同姿勢で強度の力を必要とするため高年齢者の作業は難しかったが、砥ぎ石の使用・微調整ハンドル・機械加工を一体化した支援装置を開発・導入した結果、加工時間の短縮、腕・背中・腰への負担が皆無となった。
  2. ラップ鋳物加工時は鋳物の粉塵が多量に排出される。防護用作業服帽、メガネ、マスクによる作業でも人体へ進入してしまう。このためⅰ:105立法メートルの室内、ⅱ:強力集塵機器の導入、ⅲ:専用ノズル付きのダクト等の仕様・設計により、集塵装置による加工機械への対応を決め、開発・導入したところ、100%近くの集塵が可能となり、高齢者の就労する工場内環境の改善となった。
  3. ガイドピン、ガイドブッシュの完成品は化粧箱につめ、ダンボール箱に収納、出荷している。ダンボールはTPバンドによるベルトがけを行って出荷するが、15kgから30kgある箱を手作業でベルトをかけ、運搬を行っていた。このため高齢者には負担が大きかったが、ⅰ:ベルト掛けを半自動結束機にし、ⅱ:半自動結束機の前にローラー台を取り付けた支援装置を導入したところ、作業効率が向上し、作業負担が軽減した。

産業分類

07 その他の製造業

実施企業名(所在地)

大古精機株式会社(栃木県)

研究実施年度

2007年(平成19年度)

従業員数(研究実施当時の人数)

53人

研究年報