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特集(メールマガジン第133号)

【求】生産性向上支援訓練のご紹介

生産性向上支援訓練とは

 生産性向上支援訓練(※1)はその名の通り、企業が生産性を向上させるために必要な知識などを従業員のみなさまに習得いただく職業訓練です。全国のポリテクセンターなどに設置された生産性向上人材育成支援センター(※2)が、個別企業の課題に合わせてカリキュラムをカスタマイズして訓練コースを設定し、専門的な知見やノウハウを持つ民間機関等に委託して訓練を実施しています。
 2017(平成29)年度に始まった比較的新しい事業ですが、昨今、従業員の学び直し(リスキリング)の重要性に注目が集まっており、利用者は着々と増え続け、2023(令和5)年度は6万5,483人もの方々にご利用いただいています。

(※1)生産性向上支援訓練の詳細は以下URLをご覧ください。
 https://www.jeed.go.jp/js/jigyonushi/index.html
(※2)生産性向上人材育成支援センターの詳細は以下URLをご覧ください。
 https://www.jeed.go.jp/js/jigyonushi/seisansei.html


DX対応コースを始め、さまざまな企業の人材育成に役立つ訓練コース

 昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)、つまりデジタル技術を活用することでビジネスモデルや業務プロセスを革新することがあらゆる企業・組織において進んでおり、中小企業等においてもDXを推進できる人材およびその育成が急務となっています。
 その支援の一環として生産性向上支援訓練に「DX対応コース」を用意しています。DX対応コースには61のカリキュラムモデルがあり、社内DXの状況等をふまえて、課題を洗い出し、適切な訓練のご提案を行っています。
 そのほかにも、70歳までの就業機会の確保に向けた従業員教育の「ミドルシニアコース」や、受講する時間・場所を柔軟に選択可能なe-ラーニング形式の「サブスクリプション型訓練」など、人材育成に取り組む事業主のみなさまのご期待に沿えるよう多様なコースをご用意しています。
 

企業の課題に対するコースの提案例

  • 従業員の仕事の効率化を促進したい⇒成果を上げる業務改善
  • DXの推進に必要な知識や導入事例を知りたい⇒DXの推進
  • 自社業務に適切なITツールを選定したい→ITツールを活用した業務改善
  • 後輩従業員に対する援助・指導の方法を知りたい⇒後輩指導力の向上と中堅・ベテラン従業員の役割
  • IoTによるビジネス環境の変化や動向を知りたい⇒IoTを活用したビジネスモデル
  • 社内ネットワークのセキュリティ対策を進めたい⇒脅威情報とセキュリティ対策

生産性向上支援訓練の概要

<対象者>
 在職中の方 ※雇用されている事業主からの指示を受けた方にかぎります。
<訓練実施場所>
 ご要望にあわせて、自社会議室等(企業に講師を派遣します)で実施します。
<訓練日数>
 おおむね1~5日間(計6~30時間)で実施します。
<訓練内容>
 生産管理、IoT・クラウド活用、組織マネジメント、マーケティングなどあらゆる産業分野の生産性向上に効果的なカリキュラムを用意しています。
<受講料>
 訓練時間数に応じて、受講者1人あたり2,200円~6,600円(税込)です。
 ※サブスクリプション型訓練は1人あたり920円(税込)
<申込方法>
 最寄りのポリテクセンター等にある生産性向上人材育成支援センター(★)にお問い合わせください。
 ※相談内容によっては、少人数から受講できるオープンコースのご利用を提案する場合があります。
  また、予算にかぎりがありますので、ご希望に添えない場合があります。
 
(★)生産性向上人材育成支援センター一覧のURL
https://www.jeed.go.jp/js/jigyonushi/seisansei/#page=4

 

訓練受講までの流れ

①企業訪問相談
担当者が企業を訪問し、人材育成に関する課題や方策を整理します。

②コーディネート
相談内容をふまえて、課題やニーズに応じた訓練コースを提案します。

③訓練受講
所定の期日までに受講料の支払い等の手続きを行い、訓練を受講してください。

 

生産性向上支援訓練 利用者の声の紹介

三光化成株式会社 第二事業部

 所在地: 岩手県一関市
 従業員数:第二事業部 約420名
 事業内容:工業用精密プラスチック部品・金型の設計・製造・販売
 利用コース:「AI(人工知能)活用」、「ビッグデータ活用」
       「DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入」
       「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」 
 実施期間: 2023年1~3月
 
 

利用事業主の声

 Q.利用したきっかけを教えてください
 今回の訓練は製造業のDX展開事例として、各工場長、各工場幹部、次世代推進メンバーを対象とし、経営課題の可視化を目的として企画しました。
 また、基本知識習得と改善内容を共有することにより改革・改善スピードを上げることも目的としました。
 訓練を利用することで、各受講者が、どのような業務改善ができるか、知識をどのように活用できるか、自主的に考え、自主的に行動する意識の醸成のほか、DXを導入することで、学びの場を提供し改善意欲とスキルアップを実践するとともに、モチベーションの高い社員の育成につなげたいと期待しました。

Q.訓練を利用した効果や受講者の反応を教えてください
 DXに対しての理解が深まり、各部門での取組みが促進・具体化されてきています。例として社員によるシステム構築とシステム内製化、ペーパーレスの推進、生産管理・品質管理の効率化、デジタルサイネージを利用した社内啓蒙活動があげられます。また、訓練受講後にプロジェクトチームを編成し現場の声を可視化、VBAプログラム勉強会、過去トラブル等を含めた品質データベース構築を継続・実践しています。
 
 ◆詳細やその他事例については以下URLをご覧ください。
 https://www.jeed.go.jp/js/koe/05.html


◆お問合せ先◆
 全国の生産性向上人材育成支援センター
 URL:https://www.jeed.go.jp/js/jigyonushi/seisansei/#page=4