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自社の健康課題を把握・分析し、全労働者の健康の保持・増進を目標とした全社的な取組

株式会社ニッセイ・ニュークリエーション

健康保持・体調管理、すべての障害

改善前の状況

・個別に健康への取組を実施してきたが、全社的な取組体制にはなっていなかった。
・健康診断の結果などを通じて、生活習慣に課題のある社員を把握していた。他方で、生活習慣を改善したいとのニーズがあっても、知識を得るための社外研修がバリアフリーではないため参加が難しいなど、会社による更なるサポートの必要性が高かった。

改善策

1 健康経営推進委員会の立ち上げ、健康経営宣言の社内外への発信

若い社員も多いことから、生涯にわたるQOLの保持・増進に向けて、全社員のヘルスリテラシーの向上、心と身体の健康の保持・増進に向けた全社的な取組の推進が必要不可欠と考え、健康経営推進委員会を立ち上げ、「健康経営宣言」を社内外に発信した。

健康経営促進委員会体系図
健康経営宣言

2 健康課題の把握・分析、取組目標・計画の策定

障害の有無に関わらず、自社の健康課題を把握・分析し、全社員の健康の保持・増進を目標とした取組計画を策定した。

3 社員主体の健康促進委員会と連動した健康取組の実施

・「健康セミナー」の開催。
手話通訳士の派遣を依頼し、聴覚障害のある社員に配慮している。また、社員から意見を聴取するとともに、産業医と意見交換するなどにより自社の業務内容や障害特性に応じたセミナーを企画している。
・「椅子ヨガ教室」の開催。
下肢障害のある社員を含めて運動習慣が定着するよう企画。実施時は手話通訳士を配置。
・「みんなの体操」の実施(始業時・午後3時)
・禁煙の促進(屋内全面禁煙化、啓発ポスター掲示など)

2019年度腰痛セミナー(健康セミナー)の様子

2019年度腰痛セミナー(健康セミナー)の様子1

2019年度腰痛セミナー(健康セミナー)の様子2

 健康促進委員会で開催する、車いす使用の社員や聴覚障害のある社員も気軽に参加できる体験型「椅子ヨガセミナー」の様子

改善後の効果

・産業医・臨床心理士・健康保険組合と連携した全社的な推進体制を整えることができた。
・運動習慣のある者の割合が増加し、喫煙率が減少した。そのほか、セミナーの企画・継続的な参加により、社員一人ひとりのヘルスリテラシーが向上しつつある。

企業の声

担当者 河野 俊一郎さん

「全社的な取組体制を整え、社内外に発信したことで、社員を大切にする会社方針を改めて実感し、自らの健康課題と向き合い、改善に取り組み始めた社員も多いと感じています。健康促進委員会のメンバーが中心となって、様々な啓発活動やセミナー開催など、社員の生の声を活かした活動を行うことで、社員の健康意識向上とメンバーの成長の相乗効果が得られています。今後は、40歳未満の特定保健指導予備層への動機づけや、健康増進を実感できる喫煙者ゼロに向けた仕掛けづくりなど、『予防』活動に更に力を入れていきたいと考えています。」