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内部障害のある労働者が安心して働けるようにするための特性理解の社内研修

株式会社ササキ

安全衛生教育・内部障害

改善前の状況

Aさんは、勤続年数の長いベテラン社員で、製品の検査に従事しているが、疾病が徐々に悪化し人工透析を受けるようになった。しかし、周囲に病気のことをオープンにしていなかったため、透析や体調不良による休みなどについて周囲は不思議には思うものの、理由を尋ねることができない状況であった。

改善策

1.Aさんの了解を得た上で、限定したメンバーで勉強会を行い、疾病の概要と配慮事項を共有した。
2.その結果、勉強会参加者の知識は深まった。さらに職場内でも理解者を増やした方が良いとの意見が上がり、説明内容にばらつきが出ないよう、ポイントをまとめたシート作成が提案された。勉強会以降に説明をする際はこのシートを使用し、内部障害への理解促進に努めている。
3.Aさんが急に不在となっても業務が滞らないよう、交代などにより円滑に業務を進められる体制を整えた。


疾病説明用ペーパー

改善後の効果

社内でAさんの疾病について理解が広がり、Aさんと周りの社員双方にとって働きやすい環境の整備につながった。

社員の声

Aさん

「社内の勉強会が開催された後、部署内で内部障害への理解が深まり、上司からも適切に対応してもらえるようになりました。勉強会を通してお互いがそれぞれの立場を理解することができ、今は安心して仕事ができます。」

Aさんの所属部署の課長 Bさん

「内部障害者は、障害のない人と見た目は変わらないために、他の社員と同等の扱いをしてしまっていたことがありました。しかし、勉強会をきっかけに今まで理解が行き届いていなかったところを把握することができ、障害者目線からの対応ができるようになったと感じます。障害のある社員、ない社員お互いが理解を深めれば、作業もやりやすくなると思いますので今後も勉強会を続けたいと考えています。」

企業の声

Aさんの所属部署の部長 Cさん

「勉強会で共有した内容をもとに他の社員からの質問や疑問に対して答えることができたこと、日頃のAさんへの声掛けやアドバイスに役立てることができたことはどちらも勉強会の効果だったと言えます。障害があってもなくても、できることは任せ、できないことはサポートするという方針に変わりはありません。皆が安心して働ける職場づくりは、人という財産につながっていくので、それが企業文化となり得るように努力したいと思います。」