看板、印刷物等の商品の入った段ボール等をリフトハンドや台車で運搬する際に、社員同士がぶつかったり、運搬する器具にあたりそうになったりとヒヤリハット事案が多かった。
「荷物運搬時の安全を見直し、安心して働ける職場を創る」をテーマとしたQC活動で、障害の有無に関係なく選出したメンバー全員で取り組むこととした。
問題整理、社員へのアンケートとヒアリングを通じた過去事例の検証、ヒヤリハットの要因分析等を経て、対策と実施優先度を決定した。
実施した対策は、1.ハンドリフト実習会、2.ルールの見える化(通路と作業場所のエリア分け)、3.ルールの見える化(荷物の積み上げ高さの制限)、4.見通しが悪くヒヤリハット報告が多い場所へのミラーの設置の4点である。また、これらの対策後のヒアリングを経て、1の実習会で出た課題を文章化した「ハンドリフト禁止事項」の作成、ミラーが見づらい場所などへの「注意喚起テッカー」の貼付を行った。
ヒヤリハット件数が月平均6.6件から0件になった。障害のある社員のみならず、事業所全員の安全に対する意識が高くなった。また、対策のルール化に伴い、事業所内の荷物等の整理整頓につながった。
その後、安全委員会を発足、現場で起こった安全にかかわることを報告し、情報共有する場とした。
「QC活動により、事業所内で安全に対する意識が向上した。」
「安心して働けるようになった。ルールの文章化が分かりやすかった。」