障害に配慮した休憩場所等の設置や休暇制度の変更

株式会社キトー

メンタルヘルスケア・すべての障害

改善前の状況

①車いす使用の社員の中には、毎日、腰を伸ばすなどのストレッチが必要な者がいるが、休憩場所として指定されていた医務室は気軽に使いにくいなどの状況があった。また、障害のある社員が着替えなどに使えるスペースがなかった。
②身体障害のある社員に対し、周りの社員が外見的な印象でどのような配慮が必要かを判断してしまい、必ずしも本人が望む配慮になっていないことがあった。
③障害のある社員の通院日を確保するために、月一日の通院休暇を設けていたが、一日単位であることから、半日の休暇で済む者、2か所に半日ずつ通院したい者など、様々なケースには使いにくい面があった。

改善策

①フロアの一部に移動式のパーテーションで区切った車いす使用の社員専用の休憩スペースを設置し、本人のペースで気兼ねなく利用できるようになった。また、着替えなどに利用するため、一部のバリアフリートイレに多目的シートを設置し、利用できるようにした。
②事前に本人の了解を得た上で、入社の際に自己紹介シート(得意なことや苦手なこと、職場に理解・配慮してほしいことなどをまとめたもの)を作成してもらい、職場で情報共有した。
③一日単位であった通院休暇を半日単位で月2回に分けて取得することができる制度に変更した。

車いす使用の社員用休憩スペース

バリアフリートイレ内に設置した多目的シート

改善後の効果

①車いす使用の社員が休憩場所を気兼ねなく利用することができるようになった。トイレの多目的シートについても、着替えスペースとして利用できるようになった。
②配属先の社員は、身体障害のある社員本人の状況や必要な配慮が何かを正確に理解することができ、適切な配慮が行われている。本人も必要なことを明確に伝え、理解されていることで安心して働いている。
③障害のある社員一人ひとりの状況に応じて柔軟に通院休暇が利用できるようになり、安定した勤務につながった。

社員の声

Mさん(休憩スペースなどを利用されている方)

「制度や設備の利用による身体的負担軽減はもちろん、自己紹介シートの活用や相談しやすい体制・スピーディな対応により、精神的負担も軽減されています。
 また、自分だけでなく、今後(他の対象者)を考慮する改善姿勢から、自分も誰かのためになれると感じ、誰かのためになる相談をしようと考えるようになりました。」