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荷物用昇降機の開閉口に手を挟まないように、助成金を活用して設備を改善

株式会社エムツープレスト

労働災害防止・すべての障害

改善前の状況

 職場内で1階と2階を行き来する荷物の運搬があるため、荷物用昇降機の開閉口に蛇腹式の扉が備え付けられている。通常、蛇腹式扉を開いてから中の荷物を運びだすことになっているが、蛇腹式の扉の隙間から手を入れて小型の荷物を取り出す社員もおり、それを見た周囲の社員から、このような作業動作は手を挟む危険性があるとの指摘があった。

荷物用昇降機(改善前)

改善策

 当初は、荷物用昇降機の開閉口に注意喚起のための掲示物を貼っていたが、この注意喚起だけでは、また手を入れて怪我してしまうことが懸念されたため、開閉口の前に密閉式の電動シャッターを設置し、確実に安全を確保できるようにした。
 なお、電動シャッターの設置にあたっては、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構の「障害者作業施設設置等助成金(※)」を活用した。

荷物用昇降機の開閉口の上にある注意喚起の掲示物

荷物用昇降機の開閉口の前に密閉式の電動シャッターを設置(改善後)

※「障害者作業施設設置等助成金」

 障害者を常用労働者として雇い入れるか継続して雇用する事業主で、その障害者が障害を克服し作業を容易に行えるよう配慮された施設または改造等がなされた設備の設置または整備を行う(賃借による設置を含む)場合にその費用の一部を助成するものです。
 詳細は以下のリンクをご覧ください。

改善後の効果

密閉式の電動シャッターを設置し手を入れることができなくなったことで安全性が高まり、事故は100%回避できる状態になった。
電動シャッターの開閉スピードが遅く、以前よりも荷物用昇降機使用による作業効率は低下したが、安全が優先されることを全社員が理解し作業に取り組むことができるようになっている。