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全ての労働者がヒヤリハットを提出し安全活動へ参加する取組

オムロン太陽株式会社

安衛活動への参加・すべての障害

改善前の状況

・職場内の危険に対する未然防止の取組として、全社員がヒヤリハットをシートに取りまとめて提出していたが、提出件数を重視するあまり、質の低下が見受けられた。

改善策

・ヒヤリハット提出件数の年間目標を社員1人当たり1件とし、1人ひとりがじっくり考え、質の高い改善提案を出来るようにした。
・知的障害のある社員も提出できるよう、社員が既に当たり前に取り組んでいることも指導担当者が一緒に振り返り、「ヒヤリハット報告書」に落とし込むことで、職場内に潜む危険への理解を深められるようにした。
・提出されたヒヤリハットのうち社内全体で共有すべきものは安全衛生委員会でも協議し、職場の壁面に掲示することで情報共有を行うこととした。

転倒防止のため足元のマットにテープを貼った事例

 
ヒヤリハット報告書①
(上の画像をクリックするとPDFファイルが開きます)
 

自動機の部品投入口に安全カバーを取り付けた事例


ヒヤリハット報告書②【知的障害のある社員より】
(上の画像をクリックするとPDFファイルが開きます)

改善後の効果

・ヒヤリハットの提出件数は、1人当たり平均1.4件/年、提出率100%を達成している。
・全社員がヒヤリハットを提出することで、職場全体の安全に対する意識が高まった。
・全社員が安全活動に参加し、様々な視点で職場環境を見直すことは、社員1人ひとりの多様性を尊重し、能力や個性を最大限に引き出すことにつながっている。これは、企業理念である「人間性の尊重」にも通じており、安心・安全な職場づくりのために社員自ら参加することが当たり前の職場となっている。

企業の声

「現場の従業員はヒヤリハットを見つけることが大変かもしれませんが、おかげで、気付かなかった危険個所が見つかりよかったです。連続無災害の継続ができていることは、この活動の効果が出ていると言えます。おそらく本当にヒヤリとしたことだけを提出させていたら意見が上がりにくいうえ、危険個所を見落とし、その結果、労災につながったかもしれません。"役立ちました""ありがとう"の意味を込めて、収束したヒヤリハットの用紙を提出者へ返却しています。」