・パソコンやiPhone等のキッティング(組立)を行う作業室では複数のパソコンを保管している。
・一度に複数のパソコンを運搬する際に台車を使用しているが、障害のある社員が組立作業に集中していると台車が近くを通っても気づかないことがあった。台車を操作している社員に「台車が通ります」と声をかけるように注意しても、内向的な社員はなかなか声を出すことができず接触事故の危険があった。
・台車の車輪の上の部分に鈴を取り付け、台車が近くを通るときに気づけるようにした。
・取り付ける鈴は、音が大きすぎると、内向的な社員が台車を操作する際に、音に反応した周囲の社員から注目を集めてしまい心理的な負担となることや、聴覚過敏のある社員にとっては音が気になり作業に支障が生じる可能性があるため、このような社員が気にならない程度の音の大きさになるように、障害のある社員にも意見を求めて決定した。
作業室で使用している台車
台車に取り付けた鈴の様子
台車を使った運搬作業の様子
・台車を使用して荷物を運搬する際、近くで障害のある社員が作業に集中していても妨げることなく
危険を知らせることができている。
・内向的な社員が聞こえないような小さい声で「通ります」と言っても、鈴の音で気づいてもらえるようになった。
「部署間の調整・検討の上で音量を決定している点が良かったです。」
「特に静かなオフィスであればあるほど、音の伝わりがよいため、イスをバックさせた事による飛び出し衝突を防ぐ事が出来るのではないかと考えております。」