本文へ
現在位置:

改善事例 20060402

改善目的

職務再設計

改善テーマ

歯車加工機による製造作業の負担軽減とノウハウフリー化

改善内容

 作業負荷軽減

 現状調査結果から、改善案の策定では目視確認がしやすいこと、歯当たりの品質を向上させ、調整回数を削減することを目標にした。同時に「歯当たり出し」のノウハウ部分にもメスを入れ、ITやNC化に置き換えられる作業は積極的に代替手段をとり、作業の標準化に合わせてノウハウフリー化を目標とした。
 改善実施後の効果測定では、数値データとして取り扱える作業ノウハウの部分は、一部ITやNCの力を借りることによって、目視確認がしやすくなり、「歯当たり出し」の精度向上と同時に調整時間の短縮を可能にした。これらの「歯当たり出し」は、作業者の違いによる、個人差・技能レベルの差にまったく依存しない作業となり、所定の作業水準に基づいた作業さえきちんと行えば、誰が調整したとしてもわずか一度の調整作業で要求水準を満足するレベルの「歯当たり出し」を達成することが可能となった。
 この改善活動によって、歯車の品質を決定づけ、なおかつ高度な熟練技能に基づく「歯当たり出し」において、一部NCやITの力を借りることによってノウハウに依存する調整作業を標準化されたノウハウフリー作業への移行をすることに成功した。

産業分類

01 金属製品製造業

実施企業名(所在地)

株式会社ニッセイ(愛知県)

研究実施年度

2006年(平成18年度)

従業員数(研究実施当時の人数)

720人

研究年報