本文へ
現在位置:

改善事例 20070904

改善目的

職務再設計

改善テーマ

生産性向上を図るための職場環境創出(生産ラインの見直し)

改善内容

職務再設計

製品の生産拡大に伴い逐次加工機械を増設した経緯と、余剰箇所で金型精密部品部門が生産を開始したこと、以後の増産による職場の増設や加工機械の設置に計画性を欠いたことにより、工場では生産導線を逸脱していた。
高齢者の職場環境改善と生産性向上のため、今回4箇所の生産ラインを見直した。

  1. ガイドピン加工職場は逐次大型加工機械を縦列配置し、温度管理のため機械ごとにビニールシートで囲っていたため、生産導線が確保できず、また作業員の姿が見えなかった。このため次工程への連携や作業者の動向等を管理者がつかめず、生産効率や職場内のコミュニケーションの悪さにつながっていた。そこで加工機械を作業者同士背中合わせとなるよう配置したところ、管理者の位置から作業員が一望でき、管理者からの指示、伝達、報告、相談の迅速化ができ、職場内のコミュニケーションが向上し、作業の効率化が進んだ。
  2. 旋盤加工職場は、ねじ輪ゲージのあら加工旋盤を次工程のNC旋盤から約10メートル離れた場所に設置してきたが、NC旋盤の隣にねじ輪ゲージの粗加工旋盤を設置したところ、1日10数回の往復作業ロスがなくなった。
  3. ラップ鋳物加工は加工室にある4台の加工機械のうち平面研盤を廃棄し、その位置に縦型ミーリングを移動した。ミーリングの移動の後、旋盤加工職場に設置されていたラップ鋳物加工旋盤を移動した。このことで同一作業場ですべての作業ができるようになり、作業効率、指示、伝達、コミュニケーションが良くなった。
  4. 在庫・出荷部署は事務室と作業上密接であるが、70~80メートル離れており担当者が1日10数回往復して作業を行ってきた。このため在庫・出荷部署と事務室を統合した。

産業分類

07 その他の製造業

実施企業名(所在地)

大古精機株式会社(栃木県)

研究実施年度

2007年(平成19年度)

従業員数(研究実施当時の人数)

53人

研究年報