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改善事例 20080503

改善目的

職務再設計

改善テーマ

精密測定機器製造現場への支援機器の研究・開発・導入

改善内容

職務再設計、作業環境の改善

精密測定機器部において高齢者がより能力を発揮できる職場環境創出のため、現状調査結果を踏まえた支援機器開発による改善を行った。

  • 刻印確認拡大鏡の導入ゲージ類・治具部品・治工具類の最終工程は製品に「製品名・製品NO・測定値」をレーザー刻印機によりコンピュータ操作で刻印を行っている。極小製品への刻印文字は1ミリ程度であるため、ルーペと合わせて倍率2倍の拡大鏡を使用し確認作業を行うことで、高年齢者にも容易に作業ができるようになった。
  • 旋盤作業へのデジタルスケール装置の設置高い精度を要求されるゲージ類のテーパー仕上げ作業を行っている「新型6尺旋盤」に「デジタルスケール装置」を設置したことで、切削刃の送り作業が作業者の目線の「デジタル表示板」の数値を見ながら加工できるようになり、精度・効率性の向上が顕著になった。また、高年齢者は加齢による“目”の衰退があるため神経疲労が大きかったが、「デジタル表示板」の大きな数字をみて作業ができることにより、神経疲労の解消と効率性が向上した。
  • ねじ研削職場の作業環境(温度・遮音管理)の改善ねじ研削職場の3台の加工機を建設用パネル(防音用)で遮蔽し、「ねじ研削室」となった。この部屋に専用の空調機を導入し、加工機から出るオイルミストを金属製ダクトで屋外に強制排出するようにした。

これにより、「ワークの温度変化」「加工音の聴取」「オイルミストの工場内への飛散」の全ての解消ができた。特に、熟練高年齢者が担当している作業であるため、神経疲労・非健康・非効率性が解消された。

産業分類

07 その他の製造業

実施企業名(所在地)

大古精機株式会社(栃木県)

研究実施年度

2008年(平成20年度)

従業員数(研究実施当時の人数)

61人

研究年報