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改善事例 20090802

改善目的

職務再設計

改善テーマ

検査精度向上のための高齢者向けワーク検査作業支援装置の開発

改善内容

高齢者活用支援機器の開発

納入先の検査基準引き上げ等により一人当たり1920個/日の最低検査必要量を求められ、これは実働8時間の場合、ワーク1個につき15秒で検査を行う必要があるが、高齢者の目視では15秒間で直径150mmワークから0.2mm欠点認識が限界であり、納入先での不良発生が契約上の問題に発展しかねない状況が生じていた。このため、検査工程を2段階化し、加工ラインエンドに一次検査工程を組み込み25%の良品選別を行うことで、最終検査部門においては1ワーク約20秒の検査時間を確保するとともに、検査員から訴えの多い視認性改善にも取り組み、全体の検査精度の向上を図ることとした。これまで大きな負担となっていた通函移動作業を解消する搬送コンベアを設け、その中間に配置した検査台には、これまでの直接的な目視検査から、家庭用AV機器を利用したデジタルハイビジョン方式の映像検査装置を取り付けた「ワーク検査作業支援装置」を開発導入したことで、検査部門従事者の身体的負荷の改善と不良ワーク発見率の向上を実現し、現状の中高年者による検査体制を維持したまま、処理量を確保し検査精度を上げることができた。

産業分類

01 金属製品製造業

実施企業名(所在地)

株式会社田井鐵工グループ(兵庫県)

研究実施年度

2009年(平成21年度)

従業員数(研究当時の人数)

266人

研究年報