本文へ
現在位置:

改善事例 20091101

改善目的

職務再設計

改善テーマ

太巻き芯加工工程のMan-Machine協働ラインの構築と多様化するスペックに対する高齢者パフォーマンス活性化対策

改善内容

一部自動化した作業と手作業を組み合わせたライン構築による作業負担軽減と生産性の向上

太巻き芯加工(太巻き寿司の具材作り)は、作業者10名でサイクルタイム3秒のコンベアにより、錦糸シート投入から完成まで全て人間の手指で行う流れ作業方式であった。この作業は誰か1人でも遅れると、その人がネックとなり目標数が達成不可能となる。規制作業での同期化は、加齢により、運動・調節機能、生理機能が衰える高齢者には極めてきつい作業となり、継続就労を困難としていた。また、近年の商品スペックの多様化に対応する日々の変種生産も、感覚機能、特に、視覚、短期記憶・空間認知力等の衰える高齢者には相乗的に更なる負担増をもたらすものとなっていた。このため、一連の作業の中でも特に負担の大きい作業は支援機器により自動化し、他を手作業にて行うタクト方式のMan-Machine協働ラインを構築し、さらに、モニター画面と警告音・ランプ表示のほか、「生産管理盤」や「デジタル計量計ライン」を導入して、多様化するスペックの組み合わせの中で、感覚機能の低下に不安を抱くこと無くスムーズに作業遂行ができるように“見える化”を中心とした対策を行い、継続雇用に役立つ作業負担の軽減と生産性の向上に大きな効果をもたらした。

産業分類

04 食料品製造業

実施企業名(所在地)

株式会社北海道千日(北海道)

研究実施年度

2009年(平成21年度)

従業員数(研究当時の人数)

46人

研究年報