刊行物の紹介(メールマガジン第141号)
【高】「産業別高齢者雇用推進ガイドライン」のご紹介
高齢者雇用を推進するためには、産業ごとに労働力人口の高齢化や経営環境、求められる労働の性質、形態などに違いがあるため、各産業の状況に沿って取り組むことが効果的です。
JEEDでは、こうした背景をもとに産業別高齢者雇用推進事業を行っており、同事業を産業団体に委託することにより、産業団体が中心となって高齢者雇用の課題とその解決に向けた提案を「ガイドライン」として取りまとめ、その内容を会員企業などに普及しています。
かばん製造業(一般社団法人日本鞄協会)「2024年版 鞄産業における高齢者雇用推進ガイドブック」
本ガイドラインではヒアリング調査をもとに、鞄産業は高齢者や高齢の転職者が長く活躍しやすく、柔軟な働き方ができると結論づけており、各企業が抱えている経営課題を解決・緩和するための高齢従業員の活躍パターンを示しています。また高齢従業員の活躍に向けた課題とその解決策を掲載しています。
ダイカスト業(一般社団法人日本ダイカスト協会)「高齢者の活躍に向けたガイドライン ~高齢者とともに、働きやすい職場づくり~」
同事業で行った調査ではダイカスト業界はすでに高齢者が戦力として不可欠であり、より活躍できるよう各社・各現場で工夫が積み重ねられていますが、これを業界全体で共有すべくガイドラインとして取りまとめています。
高齢者が働きやすい職場づくりを推進するポイントをあげ、またそれを実践するためのツールとして各種のチェックリスト・シートを掲載し、各企業の高齢者雇用の取組みを支援する一冊になっています。
計量計測機器製造業(一般社団法人日本計量機器工業連合会) 「高齢者の活躍に向けたガイドライン ~はたらくすべての人々のウェルビーイング実現のために~」
本ガイドラインでは多様な労働力の活用が避けて通れないなかで、高齢者は即戦力であり、積極的な活用により企業の優位性が獲得できるとしてその活躍を推進するための六つの指針をあげています。
また高齢者雇用施策の影響は、世代を超えたすべての従業員が働きやすい職場の実現に結びつき、戦略的・長期的な企業成長をもたらすことができるとして、高齢者のいっそうの活躍が求められるとしています。
IT検証サービス業(一般社団法人IT検証産業協会) 「IT検証サービスにおけるシニア人材活用についてのガイドライン」
成長するIT市場は中長期的人材の獲得・維持がむずかしくなることが予期される産業であるため、高齢者が活躍できる環境をいまから整備することが重要です。
本ガイドラインは高齢者の活用に向けたポイントだけでなく、現在業界で活躍する高齢者等からのメッセージを掲載し、経営層だけでなく高齢になっても活躍したい人にも参考になる一冊になっています。
お問合せ先
高齢者雇用推進・研究部 産業別雇用推進課
(TEL:043-297-9530)
【高】「70歳雇用推進事例集2025」のご紹介
2021(令和3)年4月1日から、改正高年齢者雇用安定法が施行され、70歳までの就業機会を確保する措置を講ずることが企業の努力義務となりました。
これに対応し、JEEDでは、70歳までの就業確保措置(努力義務)を講じた先進企業の事例集(「70歳雇用推進事例集」)を2022年からシリーズで作成しています。
特長
・①70歳以上への定年引上げ、②70歳以上の継続雇用制度の導入、③定年制の廃止を実施した16事例を掲載
・業種、地域、従業員規模を考慮して事例を選定
・制度導入の課題対応と導入後の効果を紹介
・高齢社員の戦力化、賃金・評価制度、安全衛生・健康管理などの取組みも紹介
お問合せ先
高齢者雇用推進・研究部 産業別雇用推進課
(TEL:043-297-9530)