A 採用した障害者の障害特性等を踏まえて、本人が使いやすいツールを準備します。また、必要に応じて就労支援機器を準備します。
職場内で効果的に支援を進めるために、必要に応じて以下のようなものを準備しておくとよいでしょう。すでに社内にあるものを活用することから始める場合もありますが、その場合は本人にとって使いやすいものであるかを随時確認しながら、修正または新たに作成します。
なお、作業日誌、健康チェック表などは、内容によっては支援機関から提供を受けることもできますので、支援機関と相談してみるとよいでしょう。
(就労支援機器)
就労支援機器のホームページに障害者の就労を支援する機器を掲載しています。
中央障害者雇用情報センターにて相談を受けたり、貸し出し可能な機器の貸し出しを行っています。
拡大読書器(卓上型・携帯型)、画面読み上げソフト、画面拡大ソフト、点字ディスプレイ、集音システム、対話支援システム、電話関連対応機器、マウス補助具、イヤーマフ、ノイズキャンセリングヘッドホン、タイマー、パーテーション
これらのものは、「社内にある既存のものを使用する」「本人の状況を見ながら作成する」「本人や支援機関と一緒に作成する」ものですが、いずれの場合も本人にとって使いやすいものであるかを随時確認しながら、修正または新たに作成します。
「いつ」「どこで」「何をする」「何を使う」などを明確にすることが大事です。
作業における一つひとつの行動を具体的な言葉で、時系列に並べる。
(参考)情報共有シート活用の手引(2019年3月 (独)高齢・障害・求職者支援機構 障害者職業総合センター)
情報共有シートは、障害のある人が自分の状況を見える化し、その情報を関係者と共有することで、障害のある人と関係者のコミュニケーションを円滑にすると共に、適切なセルフケアやラインケア、外部の専門的なケアにつなげて、安定した職業生活の継続に資することを目的としています。
情報共有シートには、情報共有のためのさまざまなシートの例があります。これらを参考にして本人に合った作業日誌(業務日誌)や健康チェック表を作成することにより、職場の中で有効活用ができます。