知的障害について明確な定義はありませんが、厚生労働省が行った「知的障害児・者基礎調査」では、「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障を生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態にあるもの」と定義されています。
自治体から療育手帳(自治体によっては、「愛の手帳」などの名称があります)が交付されます。療育手帳の等級は、A(重度)とB(重度以外)が基本ですが、自治体によっては、B1(中度)、B2(軽度)などに区分している場合があります。
また、地域障害者職業センターにおいて「重度知的障害者の判定」を受け、重度と判定された場合は、雇用対策上の重度に該当します。
・「適当なところで、作業の報告をしてください」
→「○時に、作業の報告をしてください」
・「きちんと、商品を並べてください」
→「この見本のように、向きをそろえて商品を並べてください」
複数工程の業務がうまくできない場合、職務内容を細分化し1つの工程だけを任せることで業務がスムーズにできる可能性があります。
目標を段階的に設定する、目標を絞る、具体的な到達目標を示す、習熟の成果を確認し正しい行動を強化するなど、失敗体験を繰り返さないためのミスを事前に防ぐ配慮が必要です。
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