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改善事例 20060301

改善目的

職務再設計

改善テーマ

洗浄ラインの作業負担軽減1

改善内容

 作業負荷軽減

 (1)イオン水・純水生成装置について 毒性が低く環境負荷を軽減できる洗浄液として、洗浄能力や取り扱い上の安全性の面で最も優れているイオン水を水道水から連続的かつ大量に生成させる装置を試作・開発した。その結果毒性がまったく無い洗浄液への転換により、有機溶剤使用による健康影響への懸念がなくなっただけでなく、洗浄後の廃液処理にかかわる環境負荷量を大幅に軽減することができた。

 また、有機溶剤の使用・管理に関わる法的な規制についても留意する必要がまったく不要となった。今回導入した支援装置は、いずれも作業者自身による操作を基本としたもので、人間と機械との役割分担を明確に規定している。
 これは人間工学的改善の原則にもかなったものであり、作業遂行の自由度を高める上で重要なことでもある。

 今回の改善に対する作業者の意見を見ると、「まったく疲れを感じない」、「自分のペースで仕事ができる」など支援機器の導入による改善に対して高い評価を示している。また、改善の効果は、筋負担や作業姿勢などの客観的な測定結果にも明確に示されている。
 今回の研究で試作・導入した支援装置による身体的な作業負担の軽減効果は前述のとおりであるが、作業遂行に際しての自立性及び柔軟性が高まったことは、精神的な負担の軽減に寄与することができたものと考える。

産業分類

07 その他の製造業

実施企業名(所在地)

太洋工業株式会社(茨城県)

研究実施年度

2006年(平成18年度)

従業員数(研究実施当時の人数)

160人

研究年報