本文へ
現在位置:

改善事例 20080302

改善目的

職務再設計

改善テーマ

高齢者用生産ラインの開発

改善内容

職務再設計

高齢者の就労化を阻んでいる内容を詳細に分析し、それらを排除するハード対策を実施。設備及び関連する職場改善などにより、高齢者と若年者、高齢者と高齢者、高齢者専門工場の開発を実現した。

段ボール自動組み立て生産ライン

これまでのダンボール組み立て作業は、板状展開しているダンボールを所定の形に手で折り曲げ組み立て、4隅をタッパーと称するピン打ち機でピン打ちを行う。不安定な片足立ちの作業で、鋲が打たれるときは体が持ち上がるほどの衝撃を受け、指3cmの所に鋲が打たれる等、高齢者には非常に危険度が大きい作業であった。台形段ボール自動供給・組立機を導入したことで、指打ち事故の危険や鋲打ちの振動がなくなり、給紙作業も軽作業化され、高齢者専用就労ラインとなった。

作業指示・在庫管理システム

これまでの作業指示・在庫管理の仕組みは書類ベースの口頭指示が主であり、高齢者にとって煩わしい作業が多く、書類の見違いや作業者による勘違いなども多かった。このため、作業指示・在庫管理システムにコンピュータを結びつけ作業の容易化、作業ミスをなくし高齢者就労を実現した。

自動計量・給袋・自動梱包・検査ライン

食品生産ライン作業は、大量生産方式を採用しており、秒単位で次々と流れてきている。それらの一つ一つを計量し、梱包し、ラベル貼り、検査作業を終日行っている。これ等の作業は、迅速な判定能力が必要であり、高齢者就労を阻んでいた。高齢化に伴う検出及び判定能力の劣化を防止、補完する方法として自動検査方式を導入し、検査工程への高齢者就労を実現した。

高齢者専用工場の実現

高齢者専用生産ラインである段ボール自動組み立て生産ラインを未使用中の工場に設置し、作業指示・在庫管理システムで自主的な生産管理を導入することにより、高齢者専用工場を開発した。

産業分類

04 食料品製造業

実施企業名(所在地)

株式会社立花屋(神奈川県)

研究実施年度

2008年(平成20年度)

従業員数(研究当時の人数)

193人

研究年報