人事・賃金
職務分析と新評価方法を基準とした新人事組織作り
人事・賃金制度の改善
洗い出しの結果、一部仕事の偏りや職種のミスマッチが判明した。このため、職種を重作業から軽易な作業の3段階に分類し、体力等に見合った職種に配置するよう改善し、仕事の偏りがあった従業員についても職務の区切りを明確にし、一人一人の作業負荷を均一化した。
賃金については、決定方法について理解していない従業員が多く、そのため意欲の向上が見られない者も一部にはいたため、新評価制度を構築することとした。評価を行うことにより、本人の「強み」「弱み」が具体的に掌握でき、それらをフィードバックすることで「弱み」を克服し、能力の向上が見られた。また、高齢者の場合にも、評価により基本時給・能力時給と二段階で賃金を構成し支給することで能力に見合った賃金の支給が可能となり、労働条件での不公平感がなくなった。
以上の職務分析・評価基準により、職種に応じて能力を均等にした小集団活動を構成し、それらを有機的に連携させる組織体制を確立した。その結果、高齢者と若年労働者とのコミュニケーションが向上し、知識・技術の伝承が行われ、風通しの良い明るい職場の構築ができた。
また、知識・技術の均等が図られ、体力・能力に見合った配置により、高齢者の重作業から軽作業への転換が可能となり、継続雇用の定着が図られた。
03 繊維工業
小杉織物株式会社グループ(福井県)
2008年(平成20年度)
79人
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