人事・賃金
作業チーム方式による高齢者活用のための「やる気、意欲」の研究
高齢者の意欲向上、若年者と高齢者のコミュニケーション改善
技能・技術を要する仕事は若い正社員、単純作業は高齢者パートタイマーという区分ができるなど、高齢者の「やる気、意欲」が維持できなくなりつつあったため、高齢者の「やる気、意欲」の問題点を調査し、その結果を踏まえ教育体制の拡充を図り、賃金体系も能力に応じた制度により、高齢者の仕事に対する適応力の向上を目指した。特に成果が認められたのが、高齢者で構成された「高齢者チーム」、若年者で構成された「作業チーム」の活動であった。これらのチームを通じて、高齢者と若年者の相互理解を深めることができ、会社全体の士気も高めることができた。また、当初は高齢者のモチベーションを高めることを意識していたが、取組を進めるにつれて、今までは若い社員やリーダーの下で働く作業的な要素が色濃かった高齢者の潜在能力(他社で経験したスキルを含む)の高さに気づかされることが多くなり、その反面、若年者のさらなる能力向上、管理者のリーダーシップ向上の必要性も見えてきた。このため、正社員ではなくても、高齢者に能力があれば若年管理者に対し、指導的役割を担うということも行われるようになった。
01 金属製品製造業
有限会社春日井金属塗装所(愛知県)
2009年(平成21年度)
33人
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