職務再設計
鋳物部品塗装ラインにおける作業負荷軽減と高齢者の雇用創出
高齢者活用支援機器の開発
鋳物部品塗装ラインでは、重量が20kgを超えるケースを塗装する際、フォークリフトを用いるが、リフトの周辺では数名の作業者が前傾姿勢で補助的な作業を行っている状況であった。また、フォークリフトを使わない場合であっても、約8kg/個のケースを200個繰り返し塗装液に浸けて持ち上げれば、合計重量で1.5トンを超えるため、腰だけでなく、肩への負担も大きい作業であった。
これらの問題を解決するために、改善案として、フォークリフトを使わずに高齢者でも簡単に操作できるクレーン式の支援機器を開発導入し、また鋳物の乾燥棚への吊り下げが円滑にできるように治具を改良したり、塗装液の液垂れを防ぐ荷台を設置するなどの工夫を行った。
その結果、作業者の腰、肩、腕への身体的負荷が軽減され、またフォークリフトを使わずに安全に作業できるようになったことで、熟練技術を持たない高齢者でも配置できる職場環境となった。
01 金属製品製造業
川畑工業株式会社(愛知県)
2011年(平成23年度)
51人
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