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平成18年度共同研究企業一覧表

18-1 訓子府機械工業株式会社


所在地 北海道常呂郡
事業内容 一般鉄工・諸機械製作販売
従業員 42人
研究費 29,788千円
研究領域 職務再設計、能力開発
研究テーマ 農業機械製造業における高齢者の有効活用のための従業員参加手法を用いた作業可能年齢の伸長に関する調査研究
研究内容 (ソフト)もの作りの人材育成体系の確立
 (ハード)現場の作業可能年齢の引き上げに関する研究
研究概要 従業員の高齢化への対応として作業可能年齢を引き上げるため、CAD/CAMシステムとして機能する「NCベンダー」を導入し、技能伝承や作業負担の軽減に効果を挙げることが出来た。また教育訓練ツール「ドライビング人事システム」を活用し、現在40代、50代、60代の従業員も今後の意識付けを行うことができた。さらに、高齢者の技能を社内で認定・評価する「社内検定制度(マイスター制度)」の社内規定の作成や、高齢者の雇用延長後にも活用できる人事評価・賃金制度の確立の検討を進めた
外部研究者 北海道工業大学 教授 三上行生
北海道立工業試験場 製品技術部 飯田憲一
(有)エーアイ 取締役社長 小山田政義

18-2 株式会社よろづ鉸製作所

所在地 神奈川県横浜市
事業内容 金属製品製造
従業員 46人
研究費 24,445千円
研究領域 職務再設計、能力開発、その他
研究テーマ 板金・鉸り加工業における匠の技の活用による高齢者の就労拡大に関する調査研究
研究内容 (ソフト)技術技能の標準化及び早期伝承方法の確立
(ハード)技術情報のデータベース化による高齢者就労可能化
研究概要 スピニング加工(へら絞り加工)は、主に中高齢者従業員個人に帰属した固有の技術・技能であり、従業員の高齢化が進むなか技能伝承が急務であった。一方スピニング加工は重筋作業でもあり、高齢者の継続雇用を阻むものであった。そこで技術の標準化をはかり、さらにデータベース化に取り組んだ結果、センサーを活用した技術のデジタル化を可能にした。これにより高齢者の作業負担が軽減され、また教育訓練制度を整備することにより、高齢者を一作業者としてではなく技能伝承者として活用することができた。
外部研究者 (有)露木生産技術研究所 所長 露木崇夫
エスキューブコンサルティング(株) 取締役 菅原由紀

18-3 太洋工業株式会社

所在地 茨城県日立市
事業内容 精密板金製造、電気機械器具製造業
従業員 174人
研究費 39,472千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ 電気機械器具製造業における個別管理を基軸とした継続雇用者の能力活用と適正配置に関する調査研究
研究内容 (ソフト)人事賃金制度の見直し及び、高齢者の活用を意識した教育訓練制度の整備と健康支援体制の構築
(ハード)洗浄作業ラインにおける快適職場の構築及び負荷軽減
研究概要 高齢者の技能・経験を最大限発揮し高い生産性を実現するため、作業負荷の高い精密板金部品の洗浄工程を見直し、支援機器を導入、作業環境を改善した。さらに技能伝承教育プログラムを構築し、高齢者を技能伝承者として位置づけた。技能伝承者としての訓練を受け、訓練実施する高齢者に対し成果を賃金へ反映させるための検討を行った。
外部研究者 千葉工業大学 教授 三澤哲夫
武蔵野大学 講師 松田文子
エスキューブコンサルティング(株) 取締役 菅原由紀

18-4 株式会社ニッセイ

所在地 愛知県安城市
事業内容 歯車及び減速機の製造・販売
従業員 720人
研究費 23,039千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ 産業用機械製造業における高齢者のための人事・教育訓練制度の整備と高齢者のノウハウフリー化に関する調査研究
研究内容 (ソフト)人事・賃金制度に対応した、高齢者活用のための教育訓練制度の整備
(ハード)歯車加工機の作業負荷軽減及び作業標準化
研究概要 歯車及び減速機の製造・販売業における中高年者の雇用の維持・発展のために、歯車加工機の段取り作業の負担軽減や歯車加工機による製造作業の負担軽減、ノウハウフリー化を行った。またワークシェアリングを含む雇用形態多様化の研究を行い、再教育プログラム・社内検定制度・マイスター制度を構築し、さらに教育訓練制度を整備した。
外部研究者 (株)プレディクションテクノロジー 代表取締役 松田聡浩
武蔵野大学 講師 水野有希
(有)エーアイ 取締役社長 小山田政義

18-5 淀川鐵工株式会社

所在地 大阪府堺市
事業内容 空調機器部品及び板金加工品製造、金属製品の塗装
従業員 150人
研究費 18,939千円
研究領域 職務再設計、能力開発
研究テーマ 空調機器用圧力容器製造業における高齢者の活用を意識した管理監督職の教育システムと従業員のモチベーション向上に関する調査研究
研究内容 (ソフト)管理監督者育成システムの構築
(ハード)高齢者対応職場創造のための職務再設計
研究概要 作業負荷の大きい圧力容器製造工程において高齢者が十分に能力を発揮できるよう「OWAS法による作業姿勢調査」「中高齢者のための職場改善チェックリスト」を用い改善すべきポイントを絞り、改善案を具現化した。また高齢者の活用を意識した教育システムを活用するため、管理監督者の能力、スキルアップのためのチェックリストや新しい職制資格基準を完成させた。
外部研究者 産業医科大学 人間工学研究室 神代 雅晴
(有)エーアイ 代表取締役 小山田政義

18-6 武生特殊鋼材株式会社

所在地 福井県越前市
事業内容 金属製品製造業
従業員 43人
研究費 27,930千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ 金属素材製造業における高齢者技能の活用と先端分野進出を可能にした新職務のモデル工場作りに関する調査研究
研究内容 (ソフト)職務分析に基づく能力評価基準の策定
(ハード)高齢者の新職務のモデル工場作り
研究概要 高齢者の能力と特質を最大限発揮できる継続雇用者の新職務としてキャリアドクター制度を創設した。当該技術の伝承に基準をおき、教育訓練制度の講師、キャリアコンサルタント等を導入した。あわせて全体の組織の見直し、高齢者の専従職務化している工程を支援機器の開発により解消を図ることで、高齢者のみならず全社的にもモチベーションが高まった。
外部研究者 業再技術コンサルタント 所長 白崎憲二
仁愛大学 教授 村上哲大

18-7 赤坂印刷株式会社

所在地 山口県周南市
事業内容 ビジネスフォーム印刷、データプリントサービス、商業印刷・企画、デザイン・シール印刷
従業員 148人
研究費 21,915千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ 印刷業におけるICタグを活用した生涯現役職場創出のための調査研究
研究内容 (ソフト)作業の標準化及び多能工化の推進
(ハード)ICタグによる工程管理
研究概要 IT化が進展した印刷業界において、生産性の向上にはパソコンやキーボードの操作を正確かつ迅速に行う必要があるが作業ミスにつながりやすい。このためICタグを貼り付けた生産指示書等を使用することで、高齢者の文字の読み取り負担を軽減し、キーボード入力の減少を図ることで作業ミスを軽減した。一方で在紙の在庫削減や台帳の検索時間の短縮が図られ、生産性が向上した。
外部研究者 (株)ソルテック 代表取締役 谷口修
石田経営 代表 石田豊
プリテック中西 中西六郎

18-8 旭断熱株式会社

所在地 宮崎県延岡市
事業内容 熱絶縁及び板金工事業
従業員 39人
研究費 23,505千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ 断熱工事業における70歳定年制導入に向けた能力開発システムの構築と作業負荷軽減に関する調査研究
研究内容 (ソフト)能力評価基準の策定と教育訓練体系に関する調査研究
(ハード)70歳を前提とした作業負荷軽減に関する研究
研究概要 職場のエイジフリー化を進めるために、中高齢者のスキルマップを整備するとともに、個人の能力評価を適正にできる仕事必要能力評価基準の設定を行い、教育訓練体系の整備を図った。ハード面においては①板金搬送・反転作業支援装置、②板金運送・供給作業支援装置、③板金加工作業支援装置、④置板金展開作業軽減装置、⑤視覚機能支援装置の試作開発を行った。
外部研究者 甲斐経営技術研究所 所長 甲斐章人

18-9 沖縄県緑化種苗協同組合

所在地 沖縄県中頭郡
事業内容 造園用緑化資材の共同販売、購入事業
従業員 730人
研究費 4,886千円
研究領域 能力開発
研究テーマ 公園管理事業における高齢者向け業務の職務分析と教育訓練制度の確立に関する調査研究
研究内容 (ソフト)高齢者向け業務の職務分析による教育訓練制度の確立
研究概要 公園管理事業における高齢者の技能の標準化・高度化を図るため、①高齢者の職務再設計と教育訓練制度の研究と構築、②品質・利用者満足度向上のための業務管理システムの構築、③高齢者の意識調査分析に基づく意欲の創出をテーマに取組んだ。
外部研究者 (株)創造経営センター 代表取締役社長 磯部巖
(株)創造経営センター マネージャー 近能孝尚
(株)創造経営センター リーダー 高橋 朋秀

18-10 石川金属機工株式会社

所在地 埼玉県川口市
事業内容 非鉄金属鋳物製造業
従業員 56人
研究費 25,239千円
研究領域 職務再設計、能力開発、健康管理
研究テーマ 金属鋳物製品製造業における高齢者の能力活用と生涯現役を目指した職場の創出に関する調査研究
研究内容 (ソフト)技能伝承の方法の確立と職務拡大及び健康管理支援体制の構築
(ハード)作業負荷軽減
研究概要 金属鋳物製品製造業においては重量物運搬などの重筋作業が高齢者にとって負担となっていたが、①健康管理支援体制の構築では安全衛生管理体制の構築と健康支援体制の基礎固めを行い、②技能伝承方法の確立と高齢者の職域拡大及び多様な就業形態の制度化では、「技能伝承システム」により高齢者が後継者の育成をはかることとし、③高齢者の作業負担軽減では、支援機器の導入により重筋作業、不良姿勢の排除や視覚の負担を軽減していった。
外部研究者 (株)創造経営センター マネージャー 近能孝尚
(株)創造経営センター リーダー 根本 兼司
武蔵野大学 講師 水野有希