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平成17年度共同研究企業一覧表

17-01 株式会社ニッセイ

所在地 愛知県安城市
事業内容 歯車及び減速機の製造・販売
従業員 704人
研究費 26,895千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ 産業用機械製造業における高齢者のための人事・教育訓練制度の整備と作業負荷軽減に関する調査研究
研究内容 (ソフト) 高齢化に対応した人事賃金制度や教育訓練制度の整備
(ハード)減速機製造及び歯車製造ラインにおける作業負担の軽減
研究概要 高齢従業員の継続雇用を進めるにあたり、ハード面は減速機製造工程における支援機器、歯車製造工程におけるデジタル式の支援機器の導入を行い、ソフト面では人事、賃金制度、教育訓練制度の改革を行った。さらに「技能データベース」を作成し従業員の技能を把握、適切な要員計画が可能になった。
外部研究者 (株)プレディクションテクノロジー 代表取締役 松田聡浩
武蔵野大学 講師 水野有希
(有)エーアイ 取締役社長 小山田政義

17-02 JFE鋼管株式会社

所在地 千葉県市原市
事業内容 電縫鋼管の製造・販売
従業員 135人
研究費 28,034千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金
研究テーマ 鋼管製造業における職務再設計の推進と人事制度の確立に関する調査研究
研究内容 (ソフト)多能工化された人材に対する評価・賃金制度の構築
 (ハード)切断、バリ取り、結束作業における負担の軽減
研究概要 長物材製造で、切断した材料の束をコンベアラインを使用して運搬する際身体的な負担が懸念されたため、コンベアラインを半自動化した。さらに荷崩れ防止のためのガイドを両サイドにもうけた。作業者の作業負担は軽減し、作業効率も上昇した。また断材の運搬作業の際に、この装置の間に作業者自身が操作可能なマグネットを使用した移積装置を組み込むことでクレーン待ちの時間がなくなり、作業がスムーズになった。さらに1本ごとの切断材を梱包してフォークリフトで出荷待機場所へ運ぶ工程では、ある程度切断材がまとまったところで位置を合わせる装置を導入した。その結果これまで行われてきた作業負荷が軽減した。作業従事者の作業行動・動線を分析し、職務遂行における負担軽減を考慮した支援装置・機器の導入を前提として標準作業を創造、標準作業を基盤にした作業基準書を新たに作成した。
外部研究者 千葉工業大学工学部 教授 三澤哲夫
武蔵野大学 講師 松田文子 博士(工学)
神奈川県雇用開発協会 高年齢者雇用アドバイザー 木谷晃彦

17-03 株式会社池上鐵工所

所在地 宮崎県延岡市
事業内容 一般機械(産業)装置製造業
従業員 67人
研究費 26,548千円
研究領域 職務再設計、能力開発
研究テーマ 機械金属加工業における高齢化に対応した作業改善と中高齢者の能力開発に関する調査研究
研究内容 (ソフト)技能伝承と多能工化のための教育訓練制度の構築
 (ハード)重量物の運搬や組立作業等にかかる作業負担の軽減
研究概要 従業員の高齢化が進む中、作業負担軽減のため①重量物搬入・搬出、分解・組立作業時に使用する搬送機器、②重量物の横持ち運搬時の作業負荷を軽減するための支援装置の開発、③製缶作業・溶接作業時の腰痛、身体疲労を解消する支援装置、④配管プレファブ作業における作業負荷の軽減装置の開発、試作を行った。
外部研究者 (社)宮崎県高年齢者雇用開発協会 高年齢者雇用アドバイザー 上杉良隆
甲斐経営技術研究所 所長 甲斐章人

17-04 大平食品加工株式会社

所在地 神奈川県綾瀬市
事業内容 レトルト食品及び特殊加工食品、原材料等の製造及び販売
従業員 50人
研究費 27,751千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金
研究テーマ 食品加工業における中高年労働力確保のための人事制度構築と食品製造ラインの作業負荷軽減に関する調査研究
研究内容 (ソフト)高齢化に対応した人事・賃金制度や教育訓練制度の整備
 (ハード)レトルト食品製造ラインにおける作業負担の軽減
研究概要 「並べ工程」は、内袋の目視検査、殺菌用トレーへの並べ作業、トレーの積み上げ作業を不安定な姿勢で実施する等の問題点が広範囲に及ぶことが解った。このため、殺菌用トレーを取り扱う部分に目視検査の支援機器を導入することとした。装置を導入し作業配分を見直した結果、改善前の「並べ工程」の目視検査は比較的作業負担の軽い「オペレーション工程」の作業者に担当させることとした。並べ工程の作業はローディング装置とスタッカー・アンスタッカー装置の稼働監視及び不具合発生時対応に移行した。
外部研究者 (株)プレディクションテクノロジー 代表取締役 松田聡浩
エスキューブコンサルティング(株) 取締役 菅原由紀

17-05 株式会社オオヤマフーズマシナリー

所在地 神奈川県横浜市
事業内容 食品機械製造
従業員 52人
研究費 14,116千円
研究領域 職務再設計、能力開発
研究テーマ 食品自動製造設備製作・販売業における高齢者を適用するための職務改善・能力開発による新たな雇用機会の確保に関する調査研究
研究内容 (ソフト)熟練技能者の持つ技術・技能の伝承法の確立
 (ハード)技能伝承の整備にともなう作業環境の改善
研究概要 旋盤作業での寸法測定等は、熟練技能者に依存している状態であったが、現存旋盤にデジタル表示板を設置することにより、作業に従事できる人数が増えた。
外部研究者 露木生産技術研究所 所長 露木崇夫

17-06 福井環境事業株式会社

所在地 福井県福井市
事業内容 再生資源の回収及びリサイクル
従業員 207人
研究費 28,289千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金、能力開発
研究テーマ リサイクル業における年齢に関係なく働くことのできる職場創造のための人事、能力開発及び作業負荷軽減システムの構築に関する調査研究
研究内容 (ハード)一般廃棄物前処理工程における重筋労働作業の負担軽減
(ソフト)職務分析に基づくエイジフリー化推進のための人事・組織体制及び教育制度の充実
研究概要 リサイクル業において、一般廃棄物をライン投入前に事前選別について支援装置を導入することで重筋労働を解消した。さらに一般廃棄物中に混在する危険物や異物等の分離回収をリフトによる機械搬出とすることで、作業負担を軽減した。受入後内容物の確認や異物の除去等選別工程投入前に行う作業が破袋装置の導入で必要なくなった。高所に配置された選別部門で再生原料を取り除き1階フロアまでの荷下ろしが、支援装置の開発で必要なくなった。人力選別による最終部門は単純作業で目や緊張持続を要求されるので、支援装置を導入し一本化した。規格外原料について、フォークリフトや自動車に簡単に取り付けて使用できる機械式回収支援装置を導入した。提案制度の規定化、工場内の目的別掲示板の設置、社内報の発行、資格取得奨励制度、教育訓練制度を構築し、自主的受講者受講ポイントを与え、自己啓発運動とした。
外部研究者 業再技術コンサルタント 所長 白崎憲二
仁愛大学 教授 村上哲大

17-07 株式会社椿本スプロケット

所在地 京都府久世郡
事業内容 一般産業用スプロケット、タイミングプーリー、カムの製造・販売
従業員 133人
研究費 28,329千円
研究領域 職務再設計、能力開発
研究テーマ スプロケット製造業における高齢者雇用領域拡大と重量物ハンドリングの負荷軽減に関する調査研究
研究内容 (ハード)重量物ハンドリングの負荷軽減
(ソフト)中高年齢者の技術・技能伝承
研究概要 溶断工程における材料ハンドリング及び溶断作業の負担軽減のため、①鋼板の載せ替え作業の改善、②溶断後端材回収の改善、③部材取りの改善に取り組み、溶断作業の負荷軽減に成功した。大径スプロケット切削時の旋盤への容易な脱着を可能にするためのワーク取付作業の負荷改善に成功した。連続する切削工程を行う際のワークの移載、切削加工後の刻印機へのワーク供給・排出は人力で行っているが、この移載作業の改善に取り組み、負担軽減に成功した。技能伝承については、①フォーマットを使う。②暗黙知(感覚技能)とこれまで思われていた技能の中から形式知を洗い出す点に取り組んだ。
外部研究者 経営コンサルタント 尾崎泰雄
松尾経営コンサルタント事務所 所長 松尾安蔵

17-08 企業組合ワーカーズグループ21

所在地 福岡県宗像市
事業内容 惣菜・食事サービス
従業員 82人
研究費 2,046千円
研究領域 人事・賃金
研究テーマ 食事サービス業における年齢にかかわりなく働きつづけられる組織の人事評価システムの構築に関する調査研究
研究内容 (ソフト)年齢に関わりなく働き続けるための組織における評価制度の構築
研究概要 自己評価制度により、組織に対する貢献度をはかり、その貢献度を定年にかわるリタイヤ基準とした。
外部研究者 山内経営労務研究所 所長 山内輝光

17-09 宮川化成工業株式会社

所在地 大阪府堺市
事業内容 ファインセラミクス製品製造
従業員 360人
研究費 24,961千円
研究領域 職務再設計、人事・賃金
研究テーマ 新規事業であるファインセラミックス製品製造において、中高年者が働くことのできる職場創造のための作業負担軽減システム構築と人事システム構築に関する調査研究
研究内容 (ハード)自動精密測定機器の開発、重量物積載・運搬、整列作業の負荷軽減支援機器
(ソフト)エイジフリー化推進のための人事・組織体制、教育訓練制度の整備
研究概要 プレート状製品の反り等の寸法を0.01mm単位まで測定する計測器での計測は、視力・集中力・忍耐力が必要である。そこでCCDカメラを搭載し、画像処理で寸法を自動で計測する機器に測定結果を自動プリントアウトするシステムを組込んだ。また重量物積載運搬作業及び製品整列作業の軽減支援機器を開発・設置した。さらに作業場所を新築設置し作業環境を改善した。人事組織体制は、生産工程、仕事の質、仕事の量の各面から分析を行い新たにスキルマップを作成、高齢者が作業できる項目を洗い出し、高齢者が継承すべきスキルが明確化された。
外部研究者 日本大学 生産工学部 専任講師 鳥居塚崇
(有)エーアイ 取締役社長 小山田政義

17-10 財団法人日本予防医学協会

所在地 東京都江東区
事業内容 健康診断
従業員 246人
研究費 18,831千円
研究領域 職務再設計、能力開発
研究テーマ 健康診断・健康支援事業における高齢者雇用拡大と高齢化に対応した業務改善及び高齢者の知識・経験・技能の伝承に関する調査研究
研究内容 (ソフト)技能伝承のための業務手順書の標準化と教育システムの構築
(ハード)健康診断現場受付システム開発
研究概要 健診資材の資材倉庫内の収納は資材運搬容器を改良した。健診現場における検査待ち時間は、受診運用の再設計(自己選択受診方式)により、検査員の作業負担軽減及び検査待ち時間の改善ができた。検査案内板の色彩を変え掲示位置を改善することで、受診者の動線をスムーズにして円滑な運用が行えるように改善できた。検査案内板に検査の所要時間を記載し待ち時間が分かる仕組みにすることにより、受診者の不快感を軽減することができた。健診会場から離れた胃部X線検査待ち人数や待ち時間を会場内で表示することで、効率的に受診できるようになった。作業手順書と要領書を各検査毎にまとめてそれぞれ配付し、実践的な手引き書として活用された。
外部研究者 産業医科大学 人間工学研究室 教授 神代雅晴
首都大學東京 システムデザイン学部 教授 川上満幸
首都大學東京 システムデザイン学部 研究員 長塚 豪己

17-11 有限会社キングタクシー

所在地 熊本県熊本市
事業内容 旅客運輸業
従業員 28人
研究費 3,300千円
研究領域 健康管理
研究テーマ 一般旅客運送業におけるドライバーの系統的な総合管理システムの構築に関する調査研究
研究内容 (ソフト)ドライバーの健康管理システムの構築
研究概要 タクシードライバーという職業柄、不規則かつ長時間緊張を強いられる環境にいるため、健康管理は重要である。そのため、現状の問題点を洗い出したところ、特に一般健康診断結果のデータ管理を整備し事後指導の徹底と、食生活(飲酒・喫煙含む)の指導に取り組む必要があった。
外部研究者 熊本大学大学院 医学薬学研究部 教授 上田 厚
熊本大学 医学部 保健学科 教授原田幸一
熊本大学 政策創造研究センター 助教授 魏 長年
熊本大学 知的財産創生推進本部 産学官連携コーディネーター 野田耕右

17-12 合名会社北川天明堂

所在地 熊本県熊本市
事業内容 和洋菓子製造
従業員 35人
研究費 10,327千円
研究領域 職務再設計
研究テーマ 和洋菓子製造業における技術の継承を基にした高齢技術者の永年継続雇用のための職場環境作りに関する調査研究
研究内容 (ハード)基本作業工程における作業軽減支援機器の開発
研究概要 現状の作業の問題点を抽出した結果、①作業範囲での移動②機器の高さ③機器の操作盤の見にくさが主な疲労の原因となっていることがわかった。そのため、移動範囲の縮小と、機器開口部の高さを変更した。それによって、作業負担が軽減された他、危険姿勢等も改善された。
外部研究者 産業医科大学 人間工学研究室 教授 神代雅晴

17-13 清水工機株式会社

所在地 山梨県南アルプス市
事業内容 産業用資材卸売
従業員 99人
研究費 3,387千円
研究領域 人事・賃金
研究テーマ 産業用資材卸売業における高齢者を活かす継続雇用制度に関する調査研究
研究内容 (ソフト)人事賃金システムの構築
研究概要 継続雇用制度の導入にあたり、全社的に見直しを行った。具体的には、すべての部門での職務の洗い出しを行い、高齢者活用分野の明確化を行った。社員のやるべきことを等級別に明確にし、明文化した。年齢に関係なく、高齢社員も含めやるべき仕事の基準を明確にし、人事考課の明確化を行った
外部研究者 (株)タナベ経営 東京第二本部 本部長 福田季三志
(株)タナベ経営 東京第二本部 三上 英美