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メールマガジン 第126号 令和5年12月28日

JEEDメールマガジン

JEED(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)のホームページはこちら

 みなさま、こんにちは。
 今号では、障害者雇用にかかわる職場改善好事例について特集します。

イベント開催予定等

 

今月の特集

[障]
「中小企業における社内の支援人材の効果的な活用により障害者の職場定着の推進に取り組んだ職場改善好事例」のご紹介

注目のトピックス

[障]
令和5年度支援技法普及講習(Web公開中)のお知らせ
[障]
第31回職業リハビリテーション研究・実践発表会の動画等掲載のお知らせ
[高]
令和5年度 生涯現役社会の実現に向けたシンポジウム動画公開中!
[障]
障害者雇用納付金制度申告申請のご案内

マイエリア情報

 
JEEDの各支部・施設の最新情報のご案内

JEEDの出版物

[高]
エルダー12月号
[障]
働く広場12月号
[求]
技能と技術2023年4号

お知らせ

[共]
JEEDホームページ新着情報
[共]
調達関係(入札等)情報

[高] 高年齢者雇用支援関係記事
[障] 障害者雇用支援関係記事
[求] 求職者などに対する職業能力開発関係記事
[共] 各業務に共通して関係する記事

今月の特集

 「令和4年度障害者雇用職場改善好事例(※)」の応募事例のなかから、障害者の職場定着および障害者への理解促進などにおける社内の支援人材の活躍事例を取組み別・障害別にとりまとめ、「中小企業における障害者の職場定着推進のための職場改善ケースブック」として2024(令和6)年1月に発行する予定です。
 また、2024年2月ごろにJEEDホームページでデジタルブックも掲載予定です。

※「障害者雇用職場改善好事例」は、障害者雇用および職場定着を進めるため、事業所において実施した雇用管理や職場環境の整備など、さまざまな改善や工夫を行った事例を募集し、他の事業所が職場改善を進めるうえでモデルとなる好事例を広く周知するものです。

掲載事例のご紹介

 今回は、本ケースブックに掲載する職場改善好事例のうち、一部をご紹介します。

精神障害者や発達障害者の問題点対応の仕組み化による
効果的な支援の実現と支援員のレベルアップを図った取組み
/シダックスオフィスパートナー株式会社(東京都)

支援人材の育成 精神障害・発達障害

■改善の背景
 会社全体の約80%を占める精神障害のある社員の雇用管理を、支援員個人の対応に任せている状態が続いていた。このままでは効果的な支援につながらず、また、支援員の経験年数により支援結果に差が生じてしまうため、支援方法を仕組み化することとした。

■改善のポイント
①障害特性から発生する問題点分析と問題点レベルの設定

 これまでに障害特性から発生した問題点を16項目に集約し、さらに6段階の問題点レベルに分類した。各問題点レベルについて対応方法と共通の判断基準を決めた。

問題点の分類表(一部掲載)

②問題解決に向けた進め方の整理
 コーチングスキル、ティーチングスキル、カウンセリングスキルを活用した面談により現状を分析し、問題点を毎週の事例検討会議で報告、検討する。レベル6は休職者対応となるため、全社的な対応とともに、外部機関に協力を依頼する。
 また、問題点レベルごとに具体的な対応方法を決め、ふさわしいと思われる研修(グループワーク)のテーマを設定した。   

【例:問題点レベル2の対応方法】
・面談:面談によりおもな理由を把握。どうしたら改善できるか当事者と一緒に考え、答えを導き出すようにする。また、対応方法を決め、改善対応を行いながら改善結果を随時確認する。
・グループワークによる理解促進:問題点をテーマとしたグループワークで意見交換を行い、参加者の意見を参考にする。また、経験者である参加者の豊富な実体験を聞くことにより問題解決のヒントとする。

③具体的な活動への展開
 「問題解決のための対応方法」に基づき、報告書を作成。解決できたものから、若干進展した事例、未解決の事例に分けて、未解決の事例も事例検討会議のテーマとして活用している。 

 取組みの効果

・会社全体の問題点として取り上げられ、支援員全員で考えることにより問題解決もスムーズに進むようになった。自社内での対応度が高まりナチュラルサポートが進展した。また、全支援員の勉強になるとともに、スキルアップが可能となり、障害者の定着にも大きく貢献している。

・改善対応の一つとして、グループワークを活用することによりほかの障害者の意見を聴くことが可能となり、支援員とは違う目線の意見が参考になっている。これまでは研修(グループワーク)と日々の運営の関連性が今一歩であったが、今回の仕組み化で研修と運営が一体化した。

 令和4年度障害者雇用職場改善好事例へご応募いただいた事業所のみなさま、取材にご協力いただいた事業所のみなさまにあらためて御礼申し上げます。
 なお、今回ご紹介した事例を含む、さまざまな事業所の障害者雇用職場改善好事例については、先述の通り今後発行予定のケースブックやホームページへ掲載予定のデジタルブックにてご覧いただけますので、ぜひご活用ください。

過去の職場改善好事例のご紹介

 過去に募集した職場改善好事例を冊子に取りまとめて掲載しています。

過去の「職場改善好事例」はこちら

令和6年度障害者雇用職場改善好事例募集について

 2024年2月1日より、令和6年度障害者職場改善好事例の募集を開始します。詳細はこちらをご覧ください。

◆お問合せ先◆
 障害者雇用開発推進部 雇用開発課(TEL:043-297-9514)

 
注目のトピックス

 障害者職業総合センター職業センターでは、発達障害者、高次脳機能障害者、精神障害者等の障害特性や事業主のニーズに応じた新たな職業リハビリテーション技法の開発と改良を行い、幅広く支援技法の普及を行っています。
 このたび、障害者職業総合センター(NIVR)ホームページにて支援技法をわかりやすく説明した動画を公開しましたので、ぜひご視聴ください。

<公開期間>
 2023(令和5)年12月19日(火)〜2024(令和6)年2月29日(木)

<掲載場所>
 障害者職業総合センター(NIVR)ホームページ

<講習内容>
Ⅰ 高次脳機能障害支援技法の紹介
 「高次脳機能障害者の復職におけるアセスメント」

【高次脳機能障害者の復職におけるアセスメント】

 高次脳機能障害者の復職支援における各種支援ツールの内容や活用方法をご紹介します。具体的には障害特性や支援課題にかかわる情報収集と整理、自己理解の促進、支援方針の策定、事業主との連絡調整などさまざまな場面で活用できます。


(実践報告書No.40「高次脳機能障害者の復職におけるアセスメント」)

Ⅱ 精神障害者支援技法の紹介
 「日常生活基礎力形成支援〜心の健康を保つための生活習慣〜」

【日常生活基礎力形成支援】
〜心の健康を保つための生活習慣〜

 うつ病などの精神疾患のある方が安定した職業生活を送るために必要な生活習慣(「食事」「運動」「睡眠」)について説明し、これらを習慣化する際の方法や留意点もご紹介します。 


(支援マニュアルNo.20「日常生活基礎力形成支援〜心の健康を保つための生活習慣〜」)

◇支援マニュアルおよび実践報告書はホームページよりダウンロードできます

◇冊子の配付を希望される場合は、以下お問合せ先へご連絡ください

◆お問合せ先◆
 障害者職業総合センター 職業センター 企画課調整係
 (TEL:043-297-9043)

 2023(令和5)年11月8日(水)および9日(木)、東京ビッグサイトにおいて「第31回職業リハビリテーション研究・実践発表会」を開催しました。
 一部プログラムについてはライブ配信を行い、会場参加およびライブ配信視聴者の総計で約940人の方々にご参加いただきました。
 このたび、その内容をより多くの方々に発信するため、障害者職業総合センター(NIVR)ホームページに動画や発表資料などを掲載しました。ぜひご覧ください。

動画の視聴・資料の閲覧はこちらから


◆特別講演◆
「アフターコロナの障がい者雇用
〜障がい者雇用の質向上に向けて〜」
講師:有村 秀一 氏(トヨタループス株式会社 代表取締役社長)

◆パネルディスカッションⅠ◆
「情報通信技術の活用の進展を踏まえた障害者雇用のあり方について」


◆パネルディスカッションⅡ◆
「アセスメントを活用した就労支援の今後のあり方について」


※そのほか、口頭発表者・ポスター発表者の発表資料などを掲載しています。

◆お問合せ先◆
 研究企画部 企画調整室(TEL:043-297-9067)

 令和5年度は、企業において高年齢者の戦力化を図るために関心の高い「職場コミュニケーション」、「ウェルビーイング」、「キャリア・リスキリング」、「評価・賃金制度」をテーマにシンポジウムを開催しました。
 本シンポジウムの模様は、JEEDのYouTubeチャンネル「JEED CHANNEL」にてアーカイブ配信しています。
 本シンポジウムは、学識経験者による講演、高年齢者を活用するため先進的な制度を設けている企業の事例発表・パネルディスカッションなどにより、高齢者雇用についてみなさまとともに考える機会としています。

講演の様子 パネルディスカッションの様子

【アーカイブ配信はこちらからご覧ください】

◆お問合せ先◆
 高齢者雇用推進・研究部 普及啓発課(TEL:043-297-9527)

 障害者雇用納付金制度に基づき、事業主のみなさまには毎年、前年度の障害者の雇用実績に応じて、障害者雇用納付金の申告・納付や障害者雇用調整金などの申請を行っていただいています。
 常時雇用している労働者が100人を超える事業主(※1)は、必ず障害者雇用納付金の申告を行っていただく必要があります。

 令和6年度の申告・納付および申請の期限は下表の通りです。

種別 申告申請の対象期間 申告申請期間・納付期限(※2)
障害者雇用納付金 令和5年4月1日(土)〜
令和6年3月31日(日)
令和6年4月1日(月)〜
令和6年5月15日(水)(※3)
障害者雇用調整金
在宅就業障害者
特例調整金
特例給付金

※1 申告申請の対象期間中に常時雇用している労働者の総数が100人を超える月が5カ月以上ある事業主。

※2 障害者雇用調整金などは、申告申請期限を過ぎた場合には支給できませんので十分ご注意ください。

※3 報奨金・在宅就業障害者特例報奨金の申請を行う事業主、および特例給付金の申請を行う事業主であって常時雇用している労働者が100人以下の事業主は、申請期限が令和6年7月31日(水)までとなります。

障害者雇用納付金制度の改正について
〜令和5年4月1日(土)施行関係〜

1.障害者雇用調整金支給額の見直し
1人当たり月額29,000円になります。
(令和5年3月31日(金)までの期間については月額27,000円)

2.精神障害者である短時間労働者に関する特例措置
(要件が緩和され延長)

週所定労働時間が20時間以上30時間未満の精神障害者について、当分の間、雇用率上、雇入れからの期間等に関係なく、1人をもって1カウントとします。

※今後の制度改正概要についてはJEEDホームページ内の障害者雇用納付
金制度改正の概要ページ
をご覧ください。

詳細は、ホームページをご覧ください!

 納付金制度、納付金の申告、調整金などの申請に関する事務手続などについては、JEEDホームページをご覧いただくほか、各都道府県支部の申告申請窓口にお問い合わせください。

<ホームページに以下の情報を掲載しています>
◇障害者雇用納付金制度の概要(記入説明書など)
◇申告申請手続き
◇プライバシーに配慮した障害者の把握・確認について など

納付金制度申告申請の解説動画を公開しています!

納付金制度の概要や、申告申請および納付の具体的な手続などを解説した“音声・字幕付きの動画”をJEEDホームページに公開していますので、ぜひご活用ください。
障害者雇用納付金制度 申告申請解説動画(音声・字幕付き資料)

◆お問合せ先◆
 各都道府県支部 高齢・障害者業務課
(東京・大阪は高齢・障害者窓口サービス課)

マイエリア情報

こちらのコーナーでは、各支部・施設で行っている
研修、説明会、その他のイベントなどをご案内しています。


↑日本地図をクリックすると各都道府県支部の
ホームページへアクセスできます。

JEEDの出版物

高齢者雇用、障害者雇用、職業能力開発に関する
より詳しい情報をこちらからご覧いただけます。

(※表紙画像をクリックするとデジタルブックが開きます)

[高] エルダー12月号

エルダー

特集
ミドル世代から始める
生涯現役時代のキャリア研修
 高齢社員に活き活きと働き続けてもらうためには、シニア世代を迎える前からのキャリア支援が重要といわれており、近年では、40・50代を対象としたキャリア研修を行う会社も増えています。そこで今号の特集では、「ミドル世代のキャリア研修」に焦点をあて、そのポイントや実際にキャリア研修を行う企業の事例などをご紹介します。

リーダーズトーク
若者流出で女性・高齢者が支える地域経済
若手社員との協業で労働生産性の向上を

青森公立大学 経営経済学部
教授 大矢 奈美さん

読者アンケートは随時受けつけています。
 ご協力をお願いします。
バックナンバーを読む

[障] 働く広場12月号

働く広場

職場ルポ
 福岡県にある「特定医療法人財団博愛会」を訪問。専門の部署などによる支援や、障害のある職員が病院や介護老人施設などの現場で、周辺業務をにない活躍する様子をご紹介します。

グラビア
 ワインの製造・販売を手がける「有限会社ココ・ファーム・ワイナリー」(栃木県)を取材。原料となる葡萄の栽培や、ワインの出荷作業で活躍する障害のある人たちをご紹介します。

編集委員が行く
 金塚たかし委員が、「株式会社共同物流サービス」、「医療法人清照会障害者就業・生活支援センターみなと、障害者就労移行支援事業所わーくみなと」(青森県)を取材。同社におけるマッチングや定着支援などの取組みをご紹介します。

読者アンケートは随時受けつけています。
ご協力をお願いします。
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[求] 技能と技術(2023年4号)

技能と技術(2023年4号)

特集 職業訓練教材のデジタル利用

 特集①「構内情報配線施工に関するデジタル教材の制作」
 令和4年度職業訓練教材コンクールにおいて厚生労働大臣賞(入選)を受賞した標記の教材について紹介しています。

 特集②「クラウドを活用したIoTシステム構築技術 セミナーテキストおよび模範解答」
 令和4年度職業訓練教材コンクールにおいて特別賞(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 理事長賞)を受賞した標記の教材について紹介しています。

 特集③「電気設備点検(ドローン)ドローンの基礎,屋内での操作編」
 令和4年度職業訓練教材コンクールにおいて特別賞(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 理事長賞)を受賞した標記の教材について紹介しています。

実践報告「在職者訓練の受講者増の試み〜建築業界における事業主団体との連携について〜」
 九州職業能力開発大学校の居住系の能力開発セミナーの企画における、事業主団体との連携を通じた取組みの報告です。

雑感 『続・辞書からみた「技術」と「技能」』
 「技術」と「技能」という二語の違いについて語源辞典を端緒に考察しています。

PTU指導技術講座(職業訓練コーディネート②)
『職業訓練指導員のための「ヒト・モノ・カネ」の基礎と実践 講義2「モノ」についての重要性』

 現代のビジネス環境で重要とされる「ヒト」、「モノ」、「カネ」の3要素の理解を目的とした講義について、第2回は「モノ」をテーマにしたオンデマンド動画のご案内です。

PTU指導技術講座(キャリア形成支援① )
「ジョブ・カードの活用と進め方 前編 段階的支援の活用」

 職業訓練指導員がジョブ・カード作成支援を行う意義と、具体的な支援について紹介しています。

PTU指導技術講座(職業能力開発指導法①)
「指導技術の新展開 第1回 教育・訓練のさまざまな考え方」

 職業訓練の授業を進める技術、いわゆる指導技術の近年の考え方を4回にわたって紹介していきます。第1回は教育学で示されているさまざまな教育・訓練の考え方を紹介し、職業訓練への適用の指針を示しています。

技能と技術2023年4号を読む
バックナンバーを読む

お知らせ

調達関係(入札等)情報  現在、参加者を募集している調達関係(入札等)情報を、JEEDホームページに掲載しています。詳しい内容はこちらをご覧ください。
  JEEDは、「国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律」(平成24年法律第50号)第6条の規定に基づき、「障害者就労施設等からの物品等の調達の推進を図るための方針」を定めています。

◆お問合せ先◆

 経理部 契約第二課(TEL:043-213-6437/6438)

◇編集後記
 今号の特集では、「障害者雇用職場改善好事例」について紹介しました。
 障害のある方を雇用しても、継続して働いてもらうためには何をすればよいのか悩んでいる事業主の方も多いのではないでしょうか。今回紹介した事例や、JEEDホームページへ掲載しているほかの事例を参考に、障害のある方をはじめ社員全員が働きやすい職場環境づくりに努めていただけましたら幸いです。
 今号も最後までお読みいただきありがとうございました。
 本年もJEEDメールマガジンをご愛読いただきありがとうございました。
 みなさま、よい年末年始をお過ごしください。
 次号では、11月に開催された全国アビリンピックの模様について特集します。

第127号は令和6年1月31日(水)配信予定です。
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〒261-8558 千葉県千葉市美浜区若葉3-1-2
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